眼鏡のカガヤキ☆

眼鏡を通して見えるキラキラした日常をお伝えします。岡山で小学校の先生をしている僕が、授業実践や読んだ本・好きな音楽・子育てについてキラッと輝くことをお伝えするブログです。

誰かのために

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情けは人の為ならず。

このことわざの誤用が、時々話題にあがります。 情けをかけるのは、相手のためにはならない。このように解釈している人が、半数近くいるようです。

 

正しい本来の意味は、人に情けをかけるのは、その人のためにだけではなく、いずれは巡り巡って自分に返ってくるものであり、誰にでも親切にしないといけないということです。

 

Win-Winの関係など言いますが、日本には江戸時代から三方よしという考え方があります。

近江商人の経営哲学のひとつとして「三方よし」が知られています。「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる」という考え方です。

 

自分と相手、さらには世の中まで意識をしようという考えを僕たちの祖先は持っていたわけです。もちろんその時代の社会や世の中は、今よりも狭かったのかもしれません。それでも、相手だけでなく、自分が販売したものが社会へ影響を与えるという視点があるところが尊敬すべきところです。

 

多様性や個を大事にする傾向が強いです。一方で、個に焦点をあてられることを嫌がる若者。全体の場で褒められることは避けたい、でも認めて欲しい。「何て我儘なんだ!」と言えば、不適切発言と言われてしまう現代です。誰かが決めた規則や規制に縛られているような気がします。

 

それでも、いつの時代でも大切な考えはあるのだろうなと常に思っています。僕が大事にしている言葉の一つです。

 

「おらがおらがの「が」を捨て、おかげおかげの「げ」で生きよ」

 

この言葉は、江戸時代後期、越後の曹洞宗の僧侶、良寛和尚の言葉とされています。

 

お蔭様で。

この言葉、心からそう思って使えているかな。

自分よがりな言動を謹んで、周りが幸せになるような言動を。僕自身もっと修行が必要です。

僕のしたことが、僕の身近な半径3m以内の関わりのある人に良い影響が出るように精進します。

 

今日も読んでいただき、ありがとうございます。

誰の軸で考える

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新学期が始まり、3週目です。

先週は、行事が盛りだくさんの1週間でした。

そして、今週は個人懇談です。

 

僕は今年度担任を持っていないのでその分での忙しさは、ありません。ただ、広報の仕事がここから忙しさを増してくるので、担任とは違った忙しさが出てきます。昨年度までは、この2つが同時に訪れていたのでとんでもない状態でした。

 

さて、勤務校では5月に運動会があります。

そろそろ、どんなことをするのかを各学年話し合って決めていく時期です。

「表現活動は何にする?」

「競技種目はどうしよう?」

職員室では、こんな会話が聞こえてきます。

通常の授業もある中、行事のことも考えていかないといけない。時間がかかることです。

出来るだけ、指導が楽で簡単にできて見栄えがするものや例年通りのものを選択してしまいがちですよね。だって、大変だから。

 

コスパやタイパばかりを追い求めるのは、僕は違うなぁと思っています。だからと言って、運動会の練習にたくさんの時間を割く必要もないと思います。

 

大切なのは、子供たちが行事を通して何を学び、それを日常でどう活かせるようになるかという視点で、内容を考えることだと思います。

 

指導をするのが大変だ。

それでも、こんな力を身に付けて欲しい。

だから、挑戦しよう。

 

こういう気概をもった教員集団になりたいな。

「面倒だ、面倒だ。」と言っているばかりでは寂しい。面倒なことも楽しめるような集団なりたい。それは、子供にもそうなって欲しい。

 

苦手なことやしたくない事は、誰にでもあります。もちろん、逃げたって構いません。それでも、時には挑戦してみる。そこから得られるものは、あります。そして、挑戦する度合いをちょっとずつ高めていく。勿論、ひとりでするには勇気がかなりいります。だから周りに助けてもらう。挑戦するから助けてもらえる。助けてもらうから、自分も誰かの役に立とうと思う。ずっと逃げてばかりの人には、助け合いのバトンはまわってこないと思います。たとえ、バトンがまわってきても、次の人にまわさずに自分で終えてしまうのだろうなぁ。

 

古くさい考えかもしれませんが、僕はそんな風に考えて子供たちに授業をしています。

 

今日も読んでいただき、ありがとうございます。

 

堰を切ったように話し出す

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月曜日に始業式があり、水曜日に入学式があって、ようやく今日1週目が終わりました。怒涛の1週目です。長くいる僕も新しい取り組みに慣れずに過ごしていたわけですから、新しくいらっしゃった方にとっては、異次元の1週間だったのではないでしょうか。

 

そんな金曜日の放課後に校内研修がありました。今年度から、3つの部会が設定されています。僕は、その1つのリーダーをすることになりました。今日は、各部会の目標や年間スケジュールを確認する回でした。僕は、2番目に説明しました。持ち時間は、10分です。

 

「忙しい1週間お疲れ様でした。バタバタしていたと思います。これから、2分間とるので、今週授業をしてみて良かった事をお互いに話してください。

 

最初にこう伝えました。すると、溢れんばかりに、話出す先生方。2分じゃ足りない勢い。放置していれば、10分間これで終わりそうでした。そのくらい、吐き出したい思いや気持ちがあったのでしょう。こういう事を共有するのが、僕は大切だと思っています。

 

時間で区切るのは、申し訳ないと思いましたが説明しないといけないこともあったので、2分間で切って説明しました。堅苦しい説明よりもお喋りする場を作る方がいいと思います。僕は、そこを目指しています。やらされ研修よりもやりたい研修へ変えていく。

 

互いに高め合う、自分の腕を磨ける学校にしていきたいのです。

 

今日も読んでいただき、ありがとうございます。

焦らない、焦らない

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4月8日(月)に始業式があり、新学期が始まりました。今年度は、担任ではなく社会科の専科として中学年を指導しながら、広報や入試、校内研究の仕事をしていきます。近年、担任しながら同量の仕事をしていたために、メンタル壊してしまうことが続いていたので、ようやく願いが叶った形です。まだ担任はしたのですが、その他の業務の比重が大きいので、これがなくなることは非常に大きいです。

 

勤務する学校は、今年で設立10年を迎えました。それを契機に、新しい教科を設立したり、時程を変更したりして大きく変化をしています。まだ、変化3日目なので慣れないところですが、焦らないのがポイントかなと思います。

 

変わったことや変えた理由をもう少し管理職から引き出して聞いてみようと思います。これは、僕の役目だろうから。とにかく焦らない、焦らない。明日は、入学式。入学してくる子供たちが笑顔で過ごせるように。その保護者の方が喜んでいただけれるように。

 

今日も読んでいただき、ありがとうございます。

今に集中

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春休みも残り僅かとなって来ました。

間も無く始まる新学期。

準備時間が足りないなぁ。

見えない新学期だからこそ、不安になる。

いつだって先行きは不透明なのだから、今という時間に集中して取り組めばいいのです。

 

今に集中する。

これが大事なのでしょう。周りに合わせるとか周りを伺いながらではなく、自分にとって集中することは何だろうか。ここを意識したい。

 

そういうことで、今日は午後から学校の周りを歩いて来ました。教材研究です。1時間30分かけて、大きくぐるっと学校周辺を散策しました。初めて見つけたもの、地図と照らし合わせて見つけたもの。様々なものが見つかりました。授業で活用していきます。

 

僕自身ももう少し余白のある生活を送れるように心がけたい。時の流れに身を任せていると、とんでもないスピードで流されてしまうのが現代です。敢えて、流れに対して抗うことで、余白や余裕が出てくるのかなぁ。流れに乗らないという選択。これって勇気がいるかもしれないけど、自分の人生だから、心地よく生きるなら大切なのかも。僕は、ビビリだから先に進むために加速する方向を選びがちだけど、ブレーキを踏める勇気も持ちたい。

 

明日が、春休み最終日。

ここでブレーキを踏むことはないけれど、敢えて加速することもないようなぁ。スタートが切れたらOKというくらいがいいかもしれない。

 

今日も読んでいただき、ありがとうございます。

社会科見学ツアーin姫路

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娘が小学校を卒業して、中学校の入学式まで時間があるので、今回は娘も連れて社会科見学ツアーへ行って来ました。これまで、岡山市備前市倉敷市明石市と行ってきたイベント。

今回は、僕の地元である姫路市です。

 

調理体験

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御座候の工場で行われている調理体験を予約していました。3-4月は、桜餅を作ることが出来ました。姫路発祥の御座候工場に行くのは、実は初めてでした。10時の開門に合わせてギリギリに到着して、建物の中へ。

如何にも「関西のお姉さん!」というベテランのスタッフの方が、笑いを交えながら作り方を教えてくださいました。

桜餅に使用されているのは、道明寺粉というもち米。これを糒ということを教えていただきました。糒と言えば、『ちいちゃんのかげおくり』で出てくるものです。ちいちゃんが、カバンに忍ばせていた非常食です。

「これが、糒かぁ。」

そう思いながら、お湯の入ったボウルの中に道明寺粉を入れました。ふやけたものを布巾に包んで、蒸し器で蒸します。

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その間に、中に包む餡子を4つに分けて捏ねました。回転焼に使われているものと同じ小豆です。

蒸しあがったものに、砂糖を加えてます。この時に食紅を加えました。混ぜていくと、キレイな桜色に。その生地に、餡子を包んで形を整える。最後は、葉で包んで完成です。

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葉の塩味と餡子の甘さがいい塩梅となって美味しく出来上がりました。初めて作った桜餅。娘も嬉しそうに頬張っていました。

 

姫路フード

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お昼ご飯は、駅前の御座候で担々麺とジャンボ餃子をいただきました。御座候は、回転焼だけじゃないのです。工場と姫路駅前では、ラーメンと餃子を食べることが出来ます。僕にとっては、懐かしの味。帰ってくる度に食べたくなるものの一つです。

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おやつに商店街に新しく出来たたい焼き屋さんのたい焼きを食べました。米粉のたい焼き。期間限定の桜餡は、とても美味しかったです。

 

姫路の歴史

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兵庫県立博物館にも立ち寄りました。

少し前にリニューアルされた博物館です。

姫路に住んでいながら、入ったことがなかったと思います。常設展示として、姫路の歴史、姫路城の歴史、そして昔から現在までの暮らしが展示されていました。

 

寺院や観音像の変遷は興味深いものでした。そして、姫路城の改修の様子を記録した映像には感動しました。過去の職人さんの記録を紐解きながら、解体したものをもう一度組み立てていく様は、凄まじいものでした。今回見たのは、昭和の改修作業でしたが、平成の改修でも同じようなことがされていたと思います。歴史を受け継いでいくことの偉大さをマジマジと感じました。

 

まとめ

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博物館には、状態のよい昔の道具が多数展示されていました。娘は、初めて見るものに驚いていました。ものを残していく。これは、歴史を繋いでいくことです。教科書や映像では味わうことのできないものが、実物にはあります。
ここには、昭和後期のおもちゃとして、ファミコンビックリマンシールも展示されていました。自分が遊んだものが、もう博物館で展示される年齢になったんだとしみじみ思いました。

来年度も色々な土地を訪れて、社会科の授業で活用するとともに、自分の学びを深めていきます。

 

今日も読んでいただき、ありがとうございました。

どうやら自分は学習者

3月という時期が好き。

年度末ということで総括を行いながらも、

新年度に向けて準備をするという反するものが混在する期間。6年生であれば卒業するし、卒業したあとは、新1年生を迎える。それは、大人も同じで、職場を離れる方もいれば、4月から新しく一緒に働く方もいる。

盆と正月がいっぺんにきたとまではいかないけれど、年度変わりは変化が大きいものです。

さて、後輩と共に毎週読書会をしています。

『教育のプロがすすめるイノベーション学校の学びが変わる』を課題本としています。

事前に読まずに、一緒に読む。毎回1時間程度で10ページ程読み、その内容についてお喋りします。一対一の読書会なので、進行役も最近は交互に行い、進行した人がまとめをするようにしています。

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ゴールはまだまだですけれど、毎回考えさせれると問いがやってきます。僕は、これ以外にも、名著de読書会や人生を豊かにする読書会を掛け持ちで行っています。それぞれの読書会がいい感じに相互作用を起こしており、僕の学びを加速しています。

本を読むことは、自分の知らなかったことを確認すること。そこから、行動を起こすことは、人生が変わることだと思っています。本を通した、いや共に読書経験をする時間が、人生を豊かにすると共に、大きく成長させてくれるのではないでしょうか。本は偉大です。

 

今日も読んでいただき、ありがとうございます。