眼鏡のカガヤキ☆

眼鏡を通して見えるキラキラした日常をお伝えします。岡山で小学校の先生をしている僕が、授業実践や読んだ本・好きな音楽・子育てについてキラッと輝くことをお伝えするブログです。

ここからが始まり

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学校が再開されて1週間が経ちました。

岡山市では、5月21日(木)から再び始まっています。午前中、給食食べて下校、そして今週からようやく通常時程となりました。

我々教師も、長らく休校モードで働いてきたので、慣れていく必要がありますね。

 

一緒に学べる嬉しさ

勤務校では、休校中も授業動画を配信したり、Google meetを使って朝の会をしたりしていました。学びを続けていました。

でも、やっぱり教室でみんなで学ぶのって、超楽しいです!子供の意見が、ポンポン出てきてそれをつなぎ合わせていく。45分間で、積み上がっていく感じ。場の雰囲気、いや空気が出来上がっていくのを肌で感じ取れる。これが、リアルでしか味わうことができない感覚なのかな。

 

まとめ

オンラインでできること、対面だからできること。今回の休校で、今まで見えていなかったことが、見えてきました。学校の価値、教師の価値、家庭学習の価値。顕在化したからこそ、考える課題も生まれてきました。いつまた、休校になるかもしれないのです。だから、オンライン授業の情報をキャッチする。そして、オンラインでも一体感が生み出せるスキルを身につける。備えることは、大切です。

 

今日も読んでいただき、ありがとうございます。

できたことノート

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研修担当の仕事

今年度も校内研修担当となりました。

主な仕事は、校内研修を企画・運営する初任者研修の担当です。校内研修は、年間に数回行うことが決まっていますので、いつに何をするのか年間計画を立てました。あとは、それに沿って研修を実施することになります。

 

一方、初任者研修は毎日です。初任の先生も毎日授業をするわけですから、相談にのったり授業をみてフィードバックをしたりしています。研修の時間も週に1時間設定されています。この時間は、毎週テーマを決めて1on1で話をします。僕は、基本的に質問するだけ。相手に喋ってもらいます。最後あたりになると、まとめとして話しますが、時間としては初任者が話している方が多いです。聞くことを意識しています。

 

自分で成長を実感できるノート

また、研修の一環として「できたことノート」を書いてもらっています。このノートは、1日に3個自分のできた事と同僚の良かったことを1つ以上書き出すノートです。金曜日には、今週のベストできたとそれを選んだ理由、そして来週の目標を書きます。それを提出してもらって、僕がコメントを書いて返すというものです。毎日自分のできたことを見つける。そして、一緒に働いている先生の良かったことを見つける。

初めは、なかなか書くことが難しいです。特に自分のできたことを見つける。人は、どうしても出来なかったことに目が行きがちです。そうではなくて、できたことに目を向ける。これは、鍛えていけば、どんどんできるようになりますが、鍛えなければ身につけることが難しい力です。

 

自分が自分の成長を見つける。

成長できる人は、自分のことを受け入れている人だと思います。それは、良いところもそうじゃないところも。それを含めて、自分。

 

1年経ったら、こんなにできることが増えた。

こう思ってもらいたくて、行っています。

僕自身も週末にコメントを書くのが楽しみなんですよ。誰かの成長を側で見ることができる。

初任者研修の担当をさせていただいて、本当にありがたいなぁと思います。

 

今日も読んでいただきましてありがとうございました。

 

 

1日5分 「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート

1日5分 「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート

  • 作者:永谷 研一
  • 発売日: 2016/06/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

共感マップの良い3つのこと

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やっぱり、物語文の授業をする時は、共感マップなんですよ。今年度も物語文の授業は、共感マップを使って進めていきます。職場でも、共感マップの良さを分かってくる仲間が徐々に増えてきました。僕としては、有難いことですし、嬉しいことです。でも、共感マップをあくまでツールの一つです。物語文の読み取りがしやすく、内容を理解するために効果的であると考えて、活用しているツールなのです。

そこで、共感マップの良さを3つお伝えします。

 

①一枚にまとまる

主人公の視点で、文章を読みます。見る・聞く・言う&行動する・思う&感じという5つの観点を文章の中から探す読み方をします。これは、どの物語教材にも共通する項目です。主人公の言動や気持ちを読み取る。ここが、曖昧だから内容が十分に理解できない。そのためのトレーニングが共感マップ作りです。主人公の言動や気持ちを文章から見つけてまとめていくのです。そして授業の中では、まずは必ず個人で作ります。そのあと、クラスの意見をまとめていく。学年が上がると、友達の意見を書き加える時は、色を変えるなどの工夫をするように伝えています。それは、自分がどのくらい読めているのかを把握するためです。それが、一枚にまとまるので、分かりやすいのです。

 

②困ったこと&良かったこと

5つの観点を探す読みを終えた後、授業のまとめに行う活動が、その場面において主人公にとって困ったこと良かったことを考えることです。物語には、起伏があります。そこには、主人公の感情が関係してくることが多いにあります。人物の気持ちは、直接表現されているものと、文脈から判断するものがあります。文脈から判断できる力を身につけていくことが、学年があがるにつれて求められてきます。

困ったことが多く描かれている場面でも、良かったことはないだろうか?

このように考えて、想像する。困ったことと良かったことを考えることは、実は自分自身の生活にも生かすことができるのです。

 

③全員参加

主人公の5つの観点を探す読み方をするので、文に書いてあることをそのまま発表できる。発表するハードルが下がります。そのため、全員参加の授業となりやすくなります。書き留める内容も短いので、発表を繋いでいく授業展開となります。教師は、ファシリテーターの役割となる授業です。もちろん、初めからそんなに上手くいくことは、難しいですし、ファシリテーションのスキルを学んで磨いていく必要はあります。それでも、通常の国語の授業よりも子供達の活発さは、格段に増すことになります。

 

物語文の授業に変化をつけてみたいという方は、一度試していただけると嬉しいです。『小学校ラクイチ授業プラン中学年』に共感マップの授業を掲載していただきました。そちらから、ワークシートもダウンロードできるようになっています。

小学校ラクイチ授業プラン 中学年

小学校ラクイチ授業プラン 中学年

 

 

今日も読んでいただき、ありがとうございます。

僕たちにできること

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緊急事態宣言が全国に拡大して、今日から再び休校という学校も多いことだと思います。もちろん、3月2日からずっと休校状態が続いている学校もあります。勤務校では、4月17日(金)の朝に、月曜日からの休校が決まりました。

金曜日は、前回同様にバタバタしていました。

休校中の課題の準備や荷物の整理など慌ただしいまま下校時刻を迎えました。10日間、授業ができたことは喜ばしい事ですが、別れは突然に。

  • 手洗いをする
  • 適度な運動をする
  • 学びを続ける

 

この3つを伝えました。水曜日までは、ドリルやテキストなど普段宿題で出しているものを課題として、金曜日に示しました。

 

それは、木曜日からの授業動画配信に向けて我々も準備期間がいるからです。勤務校では、Seesawというアプリを使って、子供たちとやり取りをしています。動画の配信も課題の提出もこのアプリで行っています。其々の学年が、工夫を凝らして子供たちの学びを続けるカリキュラムやコンテンツを考えています。一方で、我々も動画作りやコンテンツ作りのために学ぶ。この休校は、先生も学びを止めてはいけないのです。学ぶを進めるために何が出来るのかを模索していくのが、今教師に求められていることです。

 

プリントを大量に印刷して、やってこい。

これは、丸投げではないでしょうか。

しかも、前学年の復習。

それは、3月の休校時と同じ内容です。

現場裁量で、より良くする工夫をして欲しい。

 

我が子が持ち帰った課題を見て、そう思いました。家庭学習のあり方や学校の意義が問われる今回の休校。我が子の学びは、保護者の責任。

何が我が子にとって、必要なことなのか。学校や塾に任せきりにするのではなく、親が主体的に考える。学びは、一生の財産です。決して、お金で解決することでは、ありません。子供と一緒に考える。子供と一緒に学ぶ。保護者同士で学び合う。

 

コロナが収束した未来には、ぐんとレベルアップした保護者になり、日本の教育が明るい方向になる。そんなことを考えています。

 

今日も読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

 

 

物語文の授業で押さえる5つのポイント

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勤務校では、感染症予防対策として換気や消毒、密集しないように工夫をしながら授業を行なっています。

昨年度に引き続き、今年度も3年生の担任をしています。連続して、同じ学年をする。

同じ内容を授業するから飽きるのでは!?

そんな質問をされます。

でもね、1年経つと変わるのです。

それは、自分自身が成長するのです。

 

レベルアップをして、同じ教材を用いて授業をするわけです。切り口も変わるだろうし、何よりも場をつくるスキルが向上しているので、子供たちの発表の量も質も上がります。これは、同じ教材を授業すれば、より顕著に感じることができる成長です。自分自身が、成長を感じることができるのだから、自信に繋がるのです。

 

物語文の5つのポイント

今日から、『きつつきの商売』というお話の学習に入りました。物語文の学習をする時、最初にすることは決めています。それは、物語の内容を一文にまとめることです。

まずは、物語文を読む時に押さえるポイントを伝えます。登場人物・時間・場所・出来事・登場人物の気持ちの5つです。

この5つのポイントに線を引かせながら、範読をします。読み終わった後に、5つのポイントを確認していきます。

 

内容を掴む

このお話の場合は、このような形になりました。

  • 登場人物:きつつき・野兎・野鼠の家族
  • 時間:午前中
  • 場所:おとや・ぶなの森
  • 出来事1:きつつきがお店を開く。
  • 出来事2:音を聞かせる=商売

きつつきの商売では、登場人物の気持ちを直接描いていません。単元の目標にあるように想像することが求められています。だから、初回の読みでは、敢えて尋ねることはしませんでした。

 

一文にまとめる

5つのポイントを確認したうえで、きつつきの商売を一文で書き表すことを、本時のまとめとしました。5つのポイントを使って、このお話の内容を紹介する。この活動で、誰がどのくらい読めるのかが、一目瞭然となります。ポイントを織り交ぜて書けているのか。読み取る力が、顕著に分かります。

ここで、子供たちの理解度を把握しておくと、次回からの場面読みでの指導の度合いが変わり、結果内容理解がより良くなるのです。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。

 

 

 

話し合いは聞き合い

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新年度になりましたね。

でも、今年はそんな感じがしません。

学校現場は、3月2日から休校しているので、冬眠状態のような感じです。4月8日から学校を再開する予定となっていますが、本当に再開できるのか。連日の報道を見ていると、不安は募るばかりです。

「再開されて大丈夫だろうか・・・」という気持ちと、「これ以上休校にするのは、厳しいだろう・・・」という気持ちがせめぎ合っています。

このようなモヤモヤした気持ちがありますが、新学期に向けて教室の机を並べたり、掲示物を作成したりしていると、ワクワクした気持ちも湧いてきます。やっぱり、体を動かすことは、頭の中をすっきりしてくれますね。

 

そして、ようやく昨日から学校が再開しました。机の間隔を取ったり、ドアの取手などを消毒したり衛生面への対策を行なっています。

 

まずは聞きましょう

新学期は、クラス作りです。

係決めや目標作りなど学級開きに必要な活動が目白押しです。グループ活動をしたいですが、それが出来ない。でも工夫はできるはず。

 

ミニホワイボード使って、書いて意見を伝え合う。聞き合う。これならできそう。

話し合いをする土台づくり、聞き合いに意識をおくと捉えるのも変わりますよね。

大村はまさんは、著書の中でこのように言っていました。

話し合いは聞き合い

大村はまさんの言葉です。

安心して聞いてもらえる。

それが、話し合いの基礎です。

話し方よりも聞き方が大事です。

4月は、聞くに意識を置いて授業をします。

授業ができることに感謝です。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。

 

日本の教師に伝えたいこと (ちくま学芸文庫)

日本の教師に伝えたいこと (ちくま学芸文庫)

  • 作者:大村 はま
  • 発売日: 2006/08/01
  • メディア: 文庫
 

 

 



 

僕を前へ前へ進める原動力 後編

 

前回、僕のメンターである黒瀬大亮さんを紹介しました。すると、大仰なと言われましたが、

リアルガチにメンターです。

ただし、「メンター」という言葉が気になったので、調べました。

 

メンターとは、仕事上(または人生)の指導者、助言者の意味

うん、その通り。

僕には、人生の指導者であり、助言者です。

 

横綱相撲で教えてくれる

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黒瀬さんと話をすると、僕の話を受けてくれる。そして、これからを考えるような質問を投げてくれる。経験も知識も豊富な方なのに、僕の話を上手く引き出して、より良い方向に導いてくれます。僕は、そのやり取りをしていただけることが嬉しいのです。

 

担任の先生

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僕が黒瀬さんにお願いしていることは、担任の先生です。実は、2年近く「できたことノート」を書いています。できたことノートとは、毎日自分のできたことを3個書き出していくものです。それを毎週黒瀬さんに提出して、フィードバックを貰っています。フィードバックには、励ましの言葉やもっと掘り下げた方がいいこと、違う視点での考え方が送られてきます。

 

成長するためには、ひとりでは難しい。

誰かの助けが必要なのです。

 

この2年の間に、実践を発表し、書籍に紹介してもらい、若手の成長を意識できるようになっているのは、黒瀬さんのお陰です。

 

そんな黒瀬さんは、youtubeで授業を配信しています。是非、チェックしてくださいね。

 

よろしければ、チャンネル登録もお願いします。

 

今日も読んでいただきありがとうございました。