眼鏡のカガヤキ☆

眼鏡を通して見えるキラキラした日常をお伝えします。岡山で小学校の先生をしている僕が、授業実践や読んだ本・好きな音楽・子育てについてキラッと輝くことをお伝えするブログです。

諦めない子供に育てる方法

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おはようございます。
昨日、うちのクラスは小学校生活最後の理科の授業でした。
内容は、寒剤を使ってのシャーベット作りを行いました。
 
この実験で、
 

諦めない大切さ

を学びました。
 
寒剤とは、2種類以上の混合物を使った冷却剤のことです。
 
今回は氷と食塩を使って行いました。
 
寒剤の作り方
 
  1. 大きなボウルに氷を約800g入れます。
  2. その中に食塩を約300g入れます。
  3. スプーンで氷と食塩が混ざるようにかき混ぜます。
簡単でしょ。
 
そして、鍋にジュースを入れて、後は寒剤の中に浸けるだけ。理論上では、-21.2℃まで下がります。多くのグループが-20℃くらいまでは、下がっていました。
 
例年は、これで時間が経てば、ジュースが凍り始めてシャーベット状になる。それをみんなで美味しく食べて、実験成功なんです。
 
今年は、違いました。例年は小さなボウルにジュースを入れていたのですが、今年は、家庭科の調理実習と重なってしまい、ボウルが使えない。急遽、鍋で代用することにしました。
 
ところが、鍋に入れたジュースは、幾ら待っても凍り始めません。どうやら鍋が大きく寒剤と触れ合う面積が小さくて、凍るところまでいかなかったようです。
 
残りの授業時間を考えると、このまましていても仕方がないと判断しました。
 
そして、急遽コップを配って、「冷たいジュースを飲もう」ということに切り替えました。
子供たちは、残念そうな顔をしながら鍋からコップにジュースを移し変えていました。
 
すると、ひとりの女の子が、

「先生、このコップをそのままボウルに入れていい?」

と聞いてきました。私は「いいよ」と返事をして、写真のようにボウルの中にコップを入れると・・・

 

みるみるうちにコップの中のジュースが凍り始めたんです!

子供たちは、大喜び!シャーベットを食べることができました。

そりゃあーそっか。コップ全体が浸かるのだから凍るよね・・・。

 
「小さなボウルが使えない→形の近い鍋」で代用、この視点しか私にはなかったので、凍らないから途中で諦めてしまいそうになったところを、子供たちは、「どうしてもシャーベットを食べたい!」この気持ちが強かったので、新しい視点が生まれたのかなと思います。科学の発見もこんな形で生まれてくるんでしょうね。
 

諦めずに取り組めば、願いは叶う。

この1年間、「夢は、諦めなければ叶う」「具体的にイメージしたことを、行動していく」ことを伝えてきました。

 

子供たちに伝え続けてきたことが、子供達は実践してくれているのがとても嬉しかったです。改めて、子供たちから諦めない大切さを学びました。

 
小学校最後の理科の実験が、子供たちにとっても印象に残る授業になって良かったです。
 
今日も読んでいただきましてありがとうございます。
 
PS:昨日は、この実験のおかげで元気になりました。