長期休みに入ると、読書のスピードが加速します。特に小説が読みたくなります。
本屋さんに寄って、「何となく本読みたいなぁ」と思って小説選ぶのは苦手なんです。
面白くなかったら、勿体無いよなぁ。
この気持ちが先行してしまう貧乏性な気持ちが出てしまいます。
なので、こういう時は平積みされている売れっ子作家さんの作品に手が伸びてしまう。。これまた小心者な自分です。
というわけで、購入したのが、
峠うどん/重松清著
帯を見て、泣けそうな感じがした!それに重松清さんの作品は結構好きなので、購入を決めました。
市営斎場の近くにある峠うどん。それを営んでいる老夫婦とその孫が、主人公のお話。
葬儀終わりにふらっと立ち寄るうどん屋さん。お客さんは、どこかもの悲しげな気持ちを抱えつつ、うどんを食べる。
死を感じた後だからこそ、余計に生きている実感が湧く。そこにドラマがある。
泣けるだけでなく、「そうだよなぁー」と共感しながら読み進めていきました。
うどんをうつ職人気質なおじいちゃん。それをサポートする賑やかなおばちゃん。高校受験を控え、自分の進路を考えている孫。
どの登場人物も「いる、いる!」と親しみが持てました。
寒さの厳しい年末年始、人と人との繋がりや温もりが感じられた1冊です。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。