夏休みに入り、読書のペースが上がっています。
読む時間が多くとれるので、主に小説を読んでいます。
この夏は、朝井リョウさんの作品にはまっています。
就職活動を通して、自分とは何者か。Twitterとリアルなコミュニケーションを通しての大学生の友人関係を描いた作品『何者』
取り壊されてしまう高校の最後の卒業式の一日を七人の女の子の視点から描いた作品『少女は卒業しない』
この2作品を読みました。
学生時代を描いた作品が、僕は好きです。
それは、自分の体験と重ね合わせることで学生時代を振り返ることができることもあるし、単純に高校生の青春っていうものに対する憧れがあるからだと思います。(男子校に通っていたので、むさ苦しい記憶しかありません。それは、それで楽しかったのですが。)
2作品ともに、小説の世界観にしっかり入り込むことができ、あっという間に読み終えてしまいました。
小説は、「読んでよかったなぁー、楽しかったなぁー」と思えるかどうかが大切だと僕は思っていました。もちろん、これは今も一緒です。
先日、あるメルマガで作家の石田衣良さんが小説の効用についてコメントしている文章が配信されてきました。それを読んだ時に、新たな小説を読む視点・目的を見つけることができました。
以下は石田衣良さんの文章です。
「小説には、ビジネス書がうたっているような即効性はありません。ただ、長い間読み続けると、人生のほんとうに困ったときに役立ちます。たとえば病気の家族がいるのに遠方に赴任となった。単身赴任すべきか? それとも会社を辞めるべきか? その答えはビジネス書にはありません。しかし小説にはそのような問題に対して、悩み苦しみ葛藤している姿が描かれています。それに対して自分はどう考えるのか。それを繰り返すことで、いざというときに自分が優先したいものや選びたいものが分かります」なるほどなぁー。
小説も自分の軸を作る上で大切な気づきをたくさん与えてくれるわけですね。
と言うわけで、次は朝井リョウ作品の何を読もうかな。
今日も読んでくださってありがとうございます。