砕け散るところを見せてあげる
本屋さんの文庫本コーナー。
表紙の浅野いにおが描いたイラスト。
いにおが描く女の子、可愛いよなぁー。
思わず、本を手に取る。
帯をチェック、伊坂幸太郎のコメント。
おっ!伊坂がコメントしてる!!
作者の竹宮ゆゆこさんは、知らない作家さんでしたが、いにおと伊坂で購入しました。
高校生の日常を描いた作品かと思いきや・・・
裏表紙を読むと、
大学受験を間近に控えた濱田清澄は、ある日、全校集会で一年生の女子生徒がいじめに遭っているのを目撃する。
あぁー、いじめを助けて恋に発展する小説かぁ・・
割って入る清澄。だが、彼を待っていたのは、助けたはずの後輩、蔵本玻璃からの「ああああああ!」という絶叫だった。その拒絶の意味は何か。
単なる恋愛小説ではなさそうだなぁ。
いじめているところを助けて、恋に落ちるだけのストーリーではないのが、読む前に分かりました。
気になる一文
最後の一文、その意味を理解したとき、あなたは絶対、涙する。
帯にそう書かれていました。
ネタバレになるので、細かいことは書きませんが、途中までは、当初の考え通りいじめているところを助けて、後輩である蔵本玻璃が先輩の濱田清澄を好きになる。もちろん、先輩も後輩のことが気になっていく展開です。
だんだんと雲行きが怪しくなっていき、ラスト50ページは、マジっすか!という流れ。
一気に読んじゃいました。
でもね、終わりになるにつれて、頭の中が???。
最後まで読んでも、???。
読解力がない僕には、1回読んでもわかりませんでした(笑)。
そこで、検索してするとこのブログが見つかりました。
http://kwusbb.hateblo.jp/entry/2016/06/12/062055
このブログを読んでも、納得!!!!
伊坂幸太郎のコメントも意味が分かった。
もう一回、読んでもみよう。
この作品、伊坂幸太郎の『砂漠』にも近い雰囲気がありました。こちらもオススメです。
それから、BGMをつけるならこれ!!!
『砕け散るところを見せてあげる』いいですよ。
今日も読んでくださってありがとうございます。