歴史を紐解く
プロレスにハマったのは、かれこれ20年前。
きっかけは、闘魂列伝というゲーム。友達と熱心にゲームで遊び、レスラーの名前や技名を覚える。確か、実際に会場に足を運んで試合も見たっけ。
僕が、熱心にプロレスを見ていたのは、nwoが新日マットを席巻していた時。蝶野のケンカキックからのSTF。武藤のドラゴンスクリューからの4の字固め。橋本のDDT。どれもが、心を躍らせるものでした。
中でも好きだったのが、ケンドーカシン。
彼の繰り出す、関節技。飛びつき式腕ひしぎ十字固めには、驚きと技の華麗さにワクワクしました。
プロレス?格闘技?
一方で、この時期盛り上がりを見せていたのが、PRIDE 。高田対ヒクソン戦。呆気なく負けてしまう高田。
ケンドーカシンもマスクを脱いで総合格闘技の試合に臨むものの、破れてしまう。
プロレスラー最強説が、崩されていく中現れたのが桜庭和志。
総合格闘技のリングで、プロレス技を繰り出し、勝利する。当時の桜庭の戦う姿は、凄まじいものがありました。
そんな桜庭がホイスグレシーと戦った試合は、テレビの前で食い入るように観ました。
そんな総合格闘技が、誕生するまでを描いた1冊がこれ!!
本の帯より
佐山聡・藤原喜明・前田日明・高田延彦。プロレスラーもファンも、プロレスが世間から八百長とみなされることへのコンプレックスを抱いていたー。UWFの全貌がついに明らかになる。
1982年生まれの僕にとっては、UWFは名前だけを知っている団体。表紙のタイガーマスクにも興味をそそられて、購入しました。
戦後の力道山のプロレスから猪木・馬場と日本のプロレスの歴史からいかにして今の総合格闘技が生まれたのか。佐山聡の視点、前田日明の視点が細かく検証されている。正に総合格闘技の成り立ちが分かるものとなっています。
「ここまで書いて大丈夫!?」
というくらい踏み込んだ記述。20年前のプロレスに熱中していた僕では到底受け入れることができないことばかりでした。
どんどん先が気になって400ページを越える本を一気読み。最後には、僕が知っている時代と繋がって、スッキリしました。
格闘技やプロレスに興味がある方には、おすすめの1冊です。
今日も読んでくださってありがとうございます。