眼鏡のカガヤキ☆

眼鏡を通して見えるキラキラした日常をお伝えします。岡山で小学校の先生をしている僕が、授業実践や読んだ本・好きな音楽・子育てについてキラッと輝くことをお伝えするブログです。

『一斉授業 10の原理 100の原則』を読んで

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夏休みに研修を担当します!

新任の先生対象のものです。所謂、初任者研修というものです。公立であれば、県の教育センターに今年度採用された先生が一堂に会して、合宿形式で行われるようです。

 

うちは、私立なのでそこには混ぜてもらえない。もちろん、西日本の私立学校の初任者研修もあります。僕も、1年目の時に参加しました。ただ、「私立学校とは・・・」という私学で働く心構えを学ぶことがメインの研修でした。

そこは、大事なんだけど、やっぱり授業の組み立て方学級経営のことを学ぶ場も必要なのです。

 

ないなら、やる!

研究主任の僕が、授業作りや学級経営に関する研修を行うことになりました。

「教える」というよりも「一緒に考えて、行動する」ことを伝えたいなと思っています。

でも、研修を担当するからには、自分が普段していることだけでは、説得力に欠ける。そこで、授業作りに関する本を読んでいました。

『一斉授業 10の原理 100の原則』/堀 裕嗣

普段何気になくしていたこともあれば、これはできていなかったということまで、100の原則を一つひとつチェックするように読みました。

僕がこの本から得たことは、3つです。

 

❶目的を明確にする

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初任者の授業を見る機会が、今年は多いです。授業を見て感じるのは、まとめが甘い。前半は、上手くいっていても肝心の終わり方がグダグダするパータンが多いのです。

授業後に話を聞くと、「どうまとめていいのか、分からなくなって。」とか「自分が思っていた流れと変わってしまったので・・・。」と答えてくれます。

やはり、どんな力をこの授業で子ども達につけたいのかが、授業者の中で明確になっていないのです。授業の目的を子ども達に伝えて、明確にすることで、子ども達は意欲的に学習に取り組むようになると書いています。

 

 

❷グループワークを入れる

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45分間、説明一辺倒では子ども達は保ちません。合間に必ずグループワークを取り入れる必要があるわけです。本書では、まずペア交流から始めることを勧めています。ずっと、先生の説明を聞いて、ノートを書くのは講義です。

 

自分の考えを言う、友達の考えを聞く。ここで、共通すること、違うことに気づく。そして、自分の中に新しい考えが生まれる。これが、授業です。

 

先ずは、2人からしっかり聞き合うこと。これが大切です。話を聞いて貰えると嬉しいですよね。そこから、4人グループ、そしてクラス。

 

先生の役割は、ここではファシリテーターです。会話を繋げていくのが役目です。その為にもファシリテーションの仕方を学ぶ必要があります。

 

❸意識すること

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目的を明確に伝えることやグループワークを取り入れることを意識してすることが大事です。

意識して、徹底することで力がつきます。これは、授業に限らず、何でも同じです。ただ単にやっている状態では、あまり効果がありませんよね。

 

まとめ

今まで授業作りに関する本は、読むことを避けてきました。なぜなら、ハウツー本に頼って授業することが、格好悪いと思っていたからです。だから、今まで人の授業見たり、自分で工夫してみたりしてきました。それゆえ、授業で普段やっていることは、自分の感覚でしかない。授業の仕方を相手に説明するのがとても難しいかったのです。

ところが、この本を読んで今まで自分がやってきたことが、理論的に説明してある。更に、今まで自分があまり意識してこなかったことが、大切だと書いてある。やはり、本を読むって大事だなと思いました。

これからは、教え方を教える立場になってきます。こういったハウツー本も読んだ方が、相手に説明する時に役立つし、自分の幅を広げることにもなるなと思いました。学期末、成績処理と並行して研修の準備も進めます。

 

今日も読んでくださってありがとうございます。