沈黙が怖い。
だから、例えを出したり、質問の切り口を変えたりして相手に喋らそうとする。
前回の記事に書いた僕の癖です。
先週、初任者研修を行ないました。
自分の癖を修正するために、「待つ」ことに重点を置きました。
今回の初任者研修のテーマは、「子供の様子を見る」に決めした。前日、初任者に質問をしたのです。
「どんなテーマで明日研修したい?」
自分で計画をたてていない、ダメ講師ですよ。
初任者:「???」
俺:「そんな質問をされて、思い浮かんだ言葉でも教えて?」
初任者:「・・・。子供の様子を見る。どうですか?」
俺:「ありがとう。これで組み立てるね。」
3つの質問
初任者研修をするために用意したのは、3つの質問です。
- どうして、このテーマを選んだの?
- 様子って何?
- 何を見るの?
①は、テーマを選んだ背景に今の気持ちや気になっていることが見えると考えたからです。聞いてみると、初任者の気になっていることが分かってきました。
②は、「様子」という抽象的な言葉を定義づけることが、対話に広がりと深みが出てくると考えたからです。曖昧な言葉は、意味を共有する。これだけでも、変わります。
「よい姿勢」や「ちゃんとする」。人によって、よいもちゃんとも違います。学級でも、子供たちと初めにするのは、これです。考えを聞いて、定義づけていく。面倒なことですが、とても大切なことです。
③も同じです。「様子を見る」と言っても何を見るのか、何を見なければいけないのか。これも話を聞く中で、だんだんと初任者の考えが見えてきました。
もやもやを残す
3つの質問のやりとりで、45分間行いました。
最後は、今日の気づきを記述して発表してもらいました。僕からは、特に正解を伝えるわけでもなく、読んでみたらいい本の紹介だけしました。きっと、疑問に思うことなどが残ったはずです。でも、それがいいのかなと思います。1回の講座や研修で、モヤっとしたことがある方が次に繋がる。
授業でも、毎時間まとめや振り返りがなくても、「続きは次ね。」という授業があってもいいと思います。
一緒に考える。考える場をつくる。
僕は、今この力を一番伸ばしたい。
今日も読んでくださってありがとうござます。