空襲警報のサイレン
ちいちゃんのかげおくり第二場面です。
お父さんが、出征してしまいました。
ちいちゃんは、お母さんとお兄ちゃんの3人で生活していました。
そんな夏のはじめの夜が、二場面の舞台です。
空襲警報のサイレンでちいちゃんは、目を覚まします。町に爆弾が投下され、ちいちゃん達は必死の思いで逃げることとなります。お母さんは、ちいちゃんを抱えてお兄ちゃんと逃げます。お兄ちゃんが、途中で転んでしまいます。
怪我をしたお兄ちゃんをおんぶしたお母さん。
ちいちゃんは、お母さんの手に引かれながら走ることになるのです。
緊迫した場面。
読みながら、子供たちは自分もその場面にいるような少しこわばった表情をしています。
多くの人が逃げ惑っています。ちいちゃんは、お母さんとはぐれてしまいました。
知らないおじさんの助け
「お母ちゃんは、後から来るよ。」
そう言って、手を差し伸べてくれたのは、知らないおじさんでした。ちいちゃんは、おじさんに抱っこされ、ようやく暗い橋の下へ避難することができたのです。
人だかりの中から一生懸命お母ちゃんを探す、ちいちゃん。
「お母ちゃん!」
お母ちゃんらしい人を見つけることができました。おじさんも安心した様子で、ちいちゃんと別れます。ところが、その女性は、お母ちゃんではありませんでした。
ひとりぼっちのちいちゃん
何とか橋の下まで逃げて来ることはできましたが、お母ちゃんやお兄ちゃんとはぐれてしまったちいちゃん。ひとりぼっちになってしまい、次の日を迎えてしまいます。不安と恐怖に加えて、孤独となってしまったちいちゃん。これからどうなっていくのでしょうか。子供たちも心配で仕方ないような様子でした。
入り込むからこそ出た考え
まとめとして、二場面でちいちゃんの困ったこと、良かったことを考えました。
困ったことには、もちろんお母ちゃんとお兄ちゃんとはぐれてしまったことやひとりぼっちになってしまったことが挙がりました。
そして、良かったことです。
知らないおじさんに助けてもらったこと。
そして、何とか生き延びたことが出ました。
緊迫した状況を読み取ったからこその考えですね。
すぐさま、子供にフィードバックしました。
ひとりぼっちと生き延びたことが、次の場面に繋がることを伝えて、二場面の授業は終えました。
今日も読んでくださって、ありがとうございます。