眼鏡のカガヤキ☆

眼鏡を通して見えるキラキラした日常をお伝えします。岡山で小学校の先生をしている僕が、授業実践や読んだ本・好きな音楽・子育てについてキラッと輝くことをお伝えするブログです。

三年峠その4

 

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三年峠、4時間目の授業です。

3場面を読んでいきます。

三年峠で転んでしまったおじいさん。

転んだショックで、めっきり弱ってしまいました。おばあさんはつきっきりで看病しています。村人も心配しています。そんなところに、新しい人物が現れました。

 

読解問題の題材にぴったりの場面

前時と同じように、おじいさんの視点で共感マップをクラスで描いていきました。

 

この場面は、おじいさんと水車屋のトルトリの会話がメインです。おじいさんの容態を心配したトルトリは、病気が治る方法があると話出します。その方法に興味津々のおじいさん。

 

ところが、トルトリから提案されたことは、「三年峠でもう一度転べ」ということです。

 

それを聞いたおじいさん。

自分が思っていた事と違ったので、怒ります。

それに対して、トルトリは自分の考えを説明するのです。

 

共感マップを見ていただくと分かるのですが、この場面は、内容理解や登場人物の気持ちを考えさせるのに扱いやすいところです。なぜなら、「見る・聞く・思う&感じる・言う&行動する」という登場人物の動作がバランスよく描かれている。また、気持ちの変化が描かれている。そして、一番大切なことは、考え方の違いを読み取る必要があることです。

 

子供たちは、この場面の良かったことに、トルトリが長生きする方法を教えてくれたことその方法を自分が信じたことと挙げました。一方困ったことには、トルトリにもう一度三年峠で転べと言われたことと挙げました。

 

面白いポイントにも、トルトリにもう一度三年峠で転べと言われたことが挙がりました。

 

言い伝えをどう解釈するのか?

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三年峠の言い伝え。

三年とうげで 転んだならば、

三年きりしか 生きられぬ。

ここで子供たちに問いました。

おじいさんは、この言い伝えをどう思ってる?

子供たちが、答えてくれます。

おじいさんは、転んだから三年で死んでしまうと思ってる。

じゃあー、トルトリはどう思ってる?

先ほどよりは、減りましたが、子供たちは考えて意見を出してくれました。

トルトリは、転んだら三年生きられる。

 

そう!同じ言い伝えでも、捉え方が違う。

おじいさんは、三年で死ぬ。トルトリは、三年生きられる。考え方の違いが、物語の面白さを生んでいるわけです。そして、ここで捉え方ということを解釈ということを伝えました。

これは、野口芳宏先生の授業から学んだことですが、授業を通して語彙を増やす。これを取り入れることができた授業となりました。

 

さて、おじいさんはどうなるのか。

次の授業が最後の場面となります。

 

今日も読んでいただき、ありがとうございます。