ありの行列の2時間目です。
前回は、文章構成を掴む授業でした。
全体を掴むからこそ、部分が活きてきます。
今回は、はじめの部分を読みました。
問い見つけ!
説明文のはじめに書かれていること、それは問いです。筆者の疑問。それは、文章の柱となる部分です。それをおさえることは、文章理解に大いに役立ちます。
さて、ありの行列では、どんな文で疑問が書かれているでしょうか。
なぜ、ありの行列ができるのでしょうか。
分かりやすい疑問です。その前に、事実が書いてあります。ありは、物がよく見えない。
だから、筆者は、行列ができる理由を探しているです。
その答えは?
問いがあれば、それに対する答えがある。
この文章では、最後の段落にその答えが書いてありました。
ありは、においをたどって歩いている。だから、えさの所に行く時や巣に帰る時に行列ができる。
最初に問いを立てて、文章の最後に答えを示す。尾括型の文章です。極端に言えば、最初の問いを確認して、最後を読めば内容が分かる訳です。
なかの役割は?
そうなると、「文章の内容を理解するだけなら、間を飛ばしてもいいのか。」ということになります。問いに対する答えだけを見つけるのが、目的であれば、飛ばして読んでもいいでしょう。その方が、時短になります。
但し、この単元の目標は違います。
考えの進め方を捉える
これが、目標です。ですので、結論(答え)に至るまでの過程を捉えることが、大事なのです。
そのために、ウィルソンの実験を丁寧に読み解く必要がある。
そのように子供たちに伝えて授業を終えました。
単に読むのではなく、目的や目標に沿って文章を読む。教える側が意識しないと、最初から最後まで読めばいいと思ってしまいますよね。
授業を通して、読み方を練習する。一朝一夕では、身につかないことですから、積み重ねが大事ですね。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。