学習指導要領が改定となり、小学校では今年度から新しい教科書になっています。今まで掲載されていたものが、引き続き採用されているものもあります。もちろん、新しく掲載されているものもあります。新しいものは、実践例が少ない。だからこそ、工夫のしがいがあるのです。
対話の練習
新しい教科書になって、改定となっている部分は、「話す・聞く」の単元が多いです。言語活動の充実が求められるようになって、久しいですが、今回の学習指導要領の改定で、さらにその傾向が強くなっているように思えます。
これまで、「読む」に比重が置かれていたのが、少しずつ「話す・聞く」や「書く」というアウトプットに重点が移っている。そう感じ取れます。もちろん、「読む」活動は、非常に大切なので、より体系的に学習していく必要があります。
さて、三年生の新しい単元である「山小屋で三日間過ごすなら」の授業を行いました。
まずは、「対話」という言葉。
これが、厄介でよね。
子供に聞いてみました。対話という言葉の意味を。すると話し合いという言葉が出てきました。話し合いの仕方を学び、話し合う。
何となく、グループで集まって話すのと、目的を持って話すことの違いを伝えました。
何がしたい?何が必要?
グループで話し合う前に必要なことは、自分の考えを持つことです。設定はこうです。
- 子供だけで三日間、山小屋で過ごす
- 普段、子供だけでできないこと
- 自然と触れ合う
この三つの条件を満たす活動と、それに必要な道具を個人で考えました。
お互いの考えを認め、出し合う
続いて、それぞれが必要だと思うものを付箋に書き出しました。そして、4人グループで発表しました。
「○○がしたいから、△△がいります。」
ひとり終わると、拍手をして次の人へ、用紙に貼って見える化しました。
情報を仲間分けして、整理
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最後に、4人の考えをグループ分けして、整理する活動を行いました。拡散した意見を収束されることになります。目的をその都度確認しながら、話し合いを行ったので、目的を達成するために4人で協力して行えているなと感じました。話し合う練習がないと、話し合いは上達しません。国語の授業で、型を学ぶ単元が体系的に設定されていることは、とても大切ですね。
これを他教科にも派生させて、行っていく。
担任が多くの授業をする小学校だからこそ、身につけられるスキルだと思います。基礎的技術を様々な教科で、実践できる。子供たちが、身に付けるためには、もってこいの環境です。
ですから、高学年までに、話し合いのスキルの基礎は、身につけておくべきですよね。
まとめ
今日は、個人の考えを共有する。それを仲間分けするまで行いました。次回は、そこに優先順位をつけて選別する話し合いを行います。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。