教える。
説明する。
僕たち教師は毎日、授業でこれをしています。
難しいことを出来るだけ分かりやすく簡単に教えたり、説明したりする。対象年齢が、下がる程に意識しないといけない所です。
同じことを説明するのに、6年生と1年生では使う言葉が変わってきますよね。
この言葉のチョイスこそが、子供たちの理解度に繋がる。僕は、そう考えています。
出来るだけ平易な言葉で、教えたり、説明したりする。
教えたり、説明したりすることの目的は、子供に行動をさせることなのですから、先ずは内容を理解してもらう必要があります。
ですので、言葉選びを意識する。
ここをクリアしないと、伝わる説明はできません。言葉の感覚は、人生そのもの。乱暴な言葉が飛び交う環境で育った人は、それが当たり前であるように。自分の当たり前が、実は異常ということは、よくあるのです。
教師は、特に自分が普段使っている言葉に意識を置く必要があります。なぜなら、それが子供にも影響するからです。自分自身も、満足いくようなことができていませんが、やはり常に意識すべきことです。自分が発する言葉、これに影響を受ける子供がいる。だからこそ、どんな言葉でどんなメッセージを伝えるかが、大切です。
逆の組み立て
しかし、授業の組み立ては、逆なのです。
簡単なことを難しく考えるようにする。
難しくというには、言い換えると深くということです。基本的に学ぶべきことは、教科書にわかりやすく書かれています。子供たちは、教科書を読み進めれば、学習内容が理解できるように構成されています。
それでも、授業を行うのは何故か。
それは、教科書にわかりやすく書かれていることを基にして、より深く、難しいことを考えて学ぶようにする。
この理由によるものだと思います。
これこそ、技術と感覚が問われるものです。
僕たち教師は、どうすれば子供たちがより深く考えて学びを進められるのか日々挑戦しています。説明なんて段階は、意識して取り組めば数年でクリアできます。でも、学ぶを進めていく段階は、ずっと研究が必要だと思います。
分かりやすい説明ができるなんて、先生していたら当たり前だと思うのです。
まとめ
まず5年目までは、分かりやすく説明したり、教えたりできる力を養いましょう。
そこを過ぎると、簡単な内容を基に深く考えさせる力を養う方法を研究しましょう、
これは、ひとりでするよりも学年や学校単位でするとより効果があります。学びの集団を作っていく。教師自身が、学ぶことで子供たちにも波及していきます。正解がない問いに教師自身が挑んでいく。その姿こそが、子供が学びに向かう原動力となるのではないでしょうか。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。