眼鏡のカガヤキ☆

眼鏡を通して見えるキラキラした日常をお伝えします。岡山で小学校の先生をしている僕が、授業実践や読んだ本・好きな音楽・子育てについてキラッと輝くことをお伝えするブログです。

【読書感想文】松本隆のことばの力

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本屋さんをうろうろしている時に見つけた1冊です。

松本隆の言葉の力』

藤井久美子さんが、松本隆さんにインタビューをされて書かれた本のようです。

 

松本隆さんと言えば、日本を代表する作詞家です。僕たちアラフォー世代で最も有名な曲と言えば、KinKi Kidsのデビューシングル「硝子の少年」だと思います。作詞は、松本隆。作曲は、山下達郎です。

 

松田聖子さんの「赤いスイートピー」、太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」は、有名ですよね。

本を読んで初めて知った曲としては、C-C-Bの「Romanticが止まらない」でした。

中山美穂主演ドラマ「毎度おさわがせします」の主題歌でした。1985年のドラマです。僕は、当時3才なので、高校生の時に深夜の再放送で番組を見て、この曲を知りました。板東英二さんも出演されています。

昭和を代表する多くの曲に、「作詞:松本隆」を見ることができます。日本人の耳に、彼の言葉が響いてきたと言うわけです。言葉の力は、絶大です。

 

団塊の世代の方にとって、松本隆さんは、作詞家というよりも、「はっぴぃえんど」のドラマーのイメージがあるかもしれません。

 

日本語でロックをする。日本語ロック論争なんていうことが、1970年代にはありました。

松本隆さんは、言います。

自分が表現したいことを伝えるためには母国語がいちばんだと思ったし、母国語でなければ伝わらないと思った。

(中略)

いくら英語でカッコいい歌詞を書いたとしても、それは他の国の人たちが使うことばで、自分の財産にはならない。一方通行な作業に思えた。

2000年代に入るまで、海外ミュージシャンの方がカッコいいという風潮は残っていました。その概念を壊していってくれたのが、ブランキー・ジェット・シティーやミッシェル・ガン・エレファントなどのバンドでしょう。日本語でロックを奏でる。カッコよく、観客を魅了する。

それよりも、もっと前に松本隆さんは、日本語にこだわり、自分の伝えたいことを表現していったわけです。

 

日本人なら、必ず触れている松本隆の言葉の世界。

じっくり味わえる1冊です。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。