どうぶつ園のじゅうい授業実践も第8弾です。
授業としては、これが最後です。今回は、この単元で学んだことを多摩動物園の獣医さんへ手紙を書くための授業を行いました。
手紙を書く前に考えること
学校現場では、お礼の手紙を書く機会が意外とあります。「用紙を配って、書きましょう」という方もいるかもしれませんが、折角の機会です。手紙の書き方を指導してから、書かせると変わってきます。
まずは、読み手を意識する。自分の書いた文章を誰が読むのかを考える。文章には、必ず読み手がいる。読んだ人が、どんな風に思って欲しいのか。どんなことをして欲しいのか。こういうことを考えてから、文章を書くようにしています。
そして、次は文章の構成を考えます。伝える順番は、大事です。今回は基本の型である、はじめ・なか・おわりの3部構成で考えました。
はじめ
子供たちの考えを聞きながら、手紙を書くきっかけを記すことに決めました。
- 「どうぶつ園のじゅうい」という文章を学習したこと
- 多摩動物園の動画を見たこと
これらが、きっかけにはいいのではないか。子供たちとのやり取りから出てきました。
なか
ここが、オリジナルが出てくる部分です。自分が伝えたいことを書くことにしました。文章を読んだ感想や動画を見て感じたこと、動物園の獣医さんの仕事を知って、思ったことなど自分が獣医さんに伝えたいことを書こうと言いました。
おわり
最後は、獣医さんへのメッセージです。
ここでも、様々なフレーズが出てきました。
段取りができたら、筆がすすむ
ここまで準備をすると、すぐに書き始めることができます。下書きを持ってこさせて、添削する。OKなら清書用紙に丁寧に書かせる。今回は、何種類か便箋を用意して、書きたくなるモチベーションを高めました。型を伝えて、書かせる。型を指導せずに書いた手紙は、読みにくいものです。ある程度、同じ展開であれ、自分の伝えたいことが、形式に則って、書かれている文章は読みたくなるものです。書く指導は、即効性があるものではありません。だからこそ、日常の様々な場面を利用して指導する。手間のように思えますが、1年間の積み上げは、大きなものとなります。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。