社会科では、中学年(3年生、4年生)の社会科では、地域教材を扱うために、教科書よりも各自治体が作成している副読本を使用して授業をします。ただ、副読本は予算の関係などもあるでしょうから、内容や資料は教科書に劣る部分があるのが実際です。もちろん、副読本を通して学習すれば、学習指導要領の定めている内容をおさえることはできます。社会科に力を入れている教員からすると、物足りなさを感じてしまうのも実際です。
地域にあるものを扱って、学年指導要領の求めるところをおさえていけば、教材と成り立つのです。そこで、3年生の「農家の仕事」の単元で、教材を作ってみました。僕自身、初めての教材開発です。
きっかけはカタログ
今年の2月に、社会科の教材研究をしている時に見つけたカタログです。岡山の新しい名産品が紹介されています。この中に、岡山で栽培されているコーヒーが掲載されていました。
「岡山でコーヒーが栽培しているのかぁ」
コーヒーが好きな僕は、このページが気になったのでじっくり読みました。それは、おかやまおひさまファームという農園ということを知りました。この農園に興味が湧いてきたので、検索してみると、何とバナナも栽培していることが分かりました。岡山でバナナを栽培していることに驚きと面白さを感じ、「これは社会科の教材に出来そう」と思ったので、InstagramのDMで社会科の教材にするために見学をさせて欲しいことを送りました。快く取材を受けてくださって、3月に見学をしてきました。
これでできあがり
全部で9時間の授業となります。授業は、スライドを使用して進めたので、スライドをつなぎ合わせて、本にしてみました。
https://read.bookcreator.com/8prWmBX8zyTdOH1Ah1UfhEBccWp1/CR_n9rTySvS57OrOIulC6w
こうやって繋げると、ボリュームがあるものとなりました。子供たちも岡山バナナに興味を持ってくれて、実際に買って食べてくれた子もたくさんいました。
教材開発って、時間がかかるけど面白い。
次は何をしようかな。そんな気持ちです。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。