待望の書き下ろし
こういうことがあるからAmazon使えよ!
『チルドレン』の続編
『サブマリン』は、12年前に発表された『チルドレン』の続編となっています。
〈内容〉「BOOK」データベースより
『チルドレン』から、12年。家裁調査官・陣内と武藤が出会う、新たな「少年」たちと、罪と罰の物語。家裁調査官という仕事は、『チルドレン』で初めて知りました。
家裁調査官とは・・・ 裁判所HPより
家庭裁判所は,夫婦や親族間の争いなどの家庭に関する問題を家事審判や家事調停,人事訴訟などによって解決するほか,非行をした少年について処分を決定します。いずれも法律的な解決を図るだけでなく,事件の背後にある人間関係や環境を考慮した解決が求められます。
家庭裁判所調査官は,このような観点から,例えば,離婚,親権者の指定・変更等の紛争当事者や事件送致された少年及びその保護者を調査し,紛争の原因や少年が非行に至った動機,生育歴,生活環境等を調査します。このお話では、非行をした少年の調査をする家裁調査官が主人公です。
前作を読んでいなくても充分楽しめる内容ですが、やっぱり『チルドレン』➡︎『サブマリン』の流れがあったほうが、より楽しめます。別に逆でもいいかな。
少年に寄り添う
主人公の武藤(彼の視点で書かれている)の先輩である陣内。とにかくムチャな人ですが、裏表がなく思ったことをズバッと言う人物なんです。
いつも面倒そうに少年に話を聞き、仕事に対してやる気がなさそうなんですが、実は、誰よりも仕事熱心。
もちろん、周りとは違った我流でやるもんだから無茶苦茶だけど、それぞれの少年に寄り添った方法。
しかも常に自信満々。向かうところ敵なしって感じで生きている陣内の姿は、大人って面白いかも!と若者たちに思わせる生き様です。
結局あっという間に
普段子どもと接する仕事をしている僕は、武藤&陣内の仕事振りを自分と重ね合わせて読み進めていっていました。あっという間に最後まで読んじゃいました。
善とは?悪とは?
見る角度によって違うことがある。
そこをジャッジすることの難しさ。
考えさせらることもありますが、すっきりとした読後感があるシリーズ作品でした。
今日も読んでくださってありがとうございます。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
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