眼鏡のカガヤキ☆

眼鏡を通して見えるキラキラした日常をお伝えします。岡山で小学校の先生をしている僕が、授業実践や読んだ本・好きな音楽・子育てについてキラッと輝くことをお伝えするブログです。

授業で使える動画!鹿児島県の水産業

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5年生の社会科、2学期のスタートは「水産業のさかんな地域」です。勤務校では、東京書籍の教科書を採用しているので、鹿児島県の水産業を扱いながら学習をしています。

動画資料のインパク

鹿児島県で水産業に関わっている人々が、どのように魚をとったり、加工したりして、私たち消費者に届けていけているのかを探っています。

中学年の間は、自分たちが住んでいる地域を教材として学習を進めてきますが、5年生からは視点を広げて、日本各地の場所を取り上げて、産業学習をしていきます。子供たちにとって、馴染みのない土地のことを学習することになるわけです。

この辺りから、「社会科は暗記科目だ」というイメージがあるのでしょう。多くの子供にとって自分に関係ないことだからと言われた先生も実際いました。果たして、そうなのでしょうか。

確かに教科書を読んでいるだけでは、子供たちは産業も歴史も自分ごとにしにくいはずです。それは大人も同じです。テストのために覚える。そうではなくて、知るきっかけや興味を広げるきっかけが、教科の授業ではないでしょうか。

 

幸い、今は様々な動画コンテンツがあります。今回教材研究をしている中で、鹿児島県の水産業を学ぶうえで、非常にいい動画を幾つか見つけたので、紹介します。

鹿児島県枕崎市は、カツオ節生産日本一です。ここで作られている伝統的な手法によるかつお節。生産工程を丁寧に説明してくださると共に、カツオ節生産に対する想いが伝わってきます。

カツオ節は、世界に広がっています。和食が好まれる昨今、フランスでも日本食が好まれるようになっているそうです。カツオ節を輸出することは、法律上難しいため、現地で生産を開始するということを紹介した動画です。こちらで紹介されている方は、東京書籍の教科書でも登場しています。カツオ節が世界で親しまれている。食を通じてフランスと繋がっている動画です。

枕崎から垂水へと舞台が移ります。カンパチの養殖をしている様子を紹介している動画です。ブランド化されたカンパチがどのように育てられて出荷するのか。育てている人の想いに触れることができます。

 

3つの動画は、どれも鹿児島県に関連するものなので、資料として子供たちへ提示しました。写真だけでは伝わらない音や関わる人の言葉に触れることで、子供たちは漁業に対するイメージや気持ちが変わっていくことを授業をしながら感じました。覚えるだけでいい。そうではなくて、なぜそうなっているのか仕組みを学ぶ。それに携わっている方の想いを知る。もちろん、漁業の全てを学ぶことはできないし、日本全国を隈なく調べることは出来ません。ただ、一つの事例を通して、他の場所のことを推察することもできるだろうし、授業で扱った視点を基に自分で他の地域のことを調べることもできる。授業で大切にしたいことは、捉える視点を獲得するということです。知識の多さではありません。授業で学んだことをどう転用するのか。そこに繋げられるように試行錯誤して授業をつくっているのです。

 

まとめ

教材研究していくと、今まで知らなかったことに次々と出会うことができます。その全てを子供たちへ示すとパンクしてしまうので、何を捨てるのかが悩みどころです。僕自身の探究と子供たちの学習が上手く繋がるようにできたらと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございます。

おまけにせりをしているところです。これは、兵庫県明石市の漁港です。子供から「せりって何?」と聞かれて、教科書に書いている文だけでは分かりにくいと思い、探した結果見つけた動画です。映像が綺麗ですし、せりの活気を映像の美しさスピードで上手く表現している動画です。グッと引き込まれてします。