道徳の授業です。
普段は、教科書を使って行っているのですが、今回は本で紹介されていたイライラコップという題材をやってみました。その本は、こちらです。
ユニークな取り組みを行い続けている沼田晶弘先生ことぬまっち先生。彼が子供たちに行なっているストレスとの向き合い方の授業をベースに授業を組み立ててみました。
タイトルは、2つのコップと名付けました。自分の心と向き合うことをねらいとしました。
導入-コップの水-
コップに水が半分入ってるイラストを見せて尋ねました。
コップには、水が半分( )入っている。
括弧に言葉を入れて文を完成させましょう。子供たちからは、様々な意見が出ました。
- 半分ぴったり
- 半分だけ
- 半分ぐらい
- 半分ほど
- 半分ちょっと
意見がある程度出たところで、次の質問をしました。
同じ絵なのに、どうして人によって文の表現は違うのだろう?
- 考え方が違うから
- 思ったことが違うから
このような意見が多く出ました。さらに質問を加えました。
さっき出してくれた文、間違っている物はあったかな?
全部あってる。子供たちは、答えてくれました。
そう、人によって捉え方は様々。だから、相手と自分で考え方が違う時もある。それを違うと攻撃するのではなく、一度受け止めてみよう。
ここからは、自分の心について考えていくね。
展開1-イライラコップ-
どんな時にイライラする?
子供たちからたくさんの意見が出ます。
- 悪口を言われた
- 決め付けられた
- ケンカした
- 試合に負けた
そうそう、イライラすることはOKなんです。
このイライラが心というコップに溜まってくる。何もしないとコップからイライラが溢れてしまう。つまり、爆発しちゃうのです。
溢れる前にできることは?
次は、こんな質問をしました。
- イライラを捨てる
- イライラを吐き出す
- コップを大きくする
こんな意見が出ました。
コップを大きくすると考えが出てくれたのが、嬉しかったです。心に余裕も持つようにすることだそうです。捨てたり、吐き出したりする事は、ストレス発散だそうです。
その後は、ストレス発散法を一人ひとり聞いていきました。
展開2-心のコップを真っ直ぐに-
毎日、お家の人や学校の先生、友達など周りの人から様々なアドバイスをもらう機会がありますよね。これは、子供に限ったことでなく、大人も同じだと思います。
そんな時に、自分の心のコップが真っ直ぐ立っていないと、受け取れるものも受け取れない。
もしも、斜めに傾いた状態なら真っ直ぐになるように心がける必要があると思うのです。
心のコップを真っ直ぐにするには?
この授業の最後の質問は、これでした。
- 素直になる
- 正直に言う
- 楽しくする
などの意見が挙がりました。僕自身もいつも真っ直ぐになっているとは、言い難いので子供の意見を聞きながら、感心しました。
まとめ
45分間、子供たちは自分と向き合ってくれたなと思いました。子供の振り返りに、イライラしてOKなんだ。それを発散させる方法を友達からたくさん教えてもらったというのがありました。
初めて行った授業なので、もっとブラッシュアップしていく必要はありだなと、自分自身には課題が残りました。次年度のクラスでもこの授業をやってみようと思います。
この授業は、若手が見学に来ていたので、こんな感想を貰いました。
子供達は心をコップに例えるという考え方に最初は馴染みがありませんでしたが、丁寧に確認しながら進められていたので理解できたのだと感じました。
児童を指名した時には、どんな考えでも否定せずに板書されていて、私もそうしないといけないと気づきました。まだまだ、自分が考えてきた流れに沿って授業をしてしまっているので、予想外のことが返ってくると流してしまっているので児童の発言をもとに授業が進んでいて、さすがだなと思いながら見させていただきました。
恥ずかしいやら、嬉しいやらです。2020年も授業で一緒に子供たちと学んでいきます。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。