眼鏡のカガヤキ☆

眼鏡を通して見えるキラキラした日常をお伝えします。岡山で小学校の先生をしている僕が、授業実践や読んだ本・好きな音楽・子育てについてキラッと輝くことをお伝えするブログです。

ちいちゃんのかげおくりその② 2020年ver

f:id:meganenokagayaki:20200908235454j:image

『ちいちゃんのかげおくり』の2時目です。

今日から、場面読みを始めました。

この教材での目標の1つは、場面を比べて読むことです。比べるためには、それぞれの場面の様子を把握する。そこから、同じところや違うところを見つけることができます。そのために活用するツールは、もちろん共感マップです。

『きつつきの商売』・『まいごのかぎ』と同様に『ちいちゃんのかげおくり』も共感マップを活用して、授業をすすめていきます。

 

キーワードは、空

物語の冒頭である第一場面では、かげおくりという遊びをちいちゃんが知ることになります。

出征することが決まったお父さん。

 

家族でお墓参りをした帰り道にふと空を見上げます。空は、青く澄んだ空です。そこで、お父さんは、自分が小さい時によくしたかげおくりという遊びをお兄ちゃんとちいちゃんに紹介します。お母さんの声かけによって、家族でかげおくりをすることになりました。4人揃ったかげおくりです。この出来事をきっかけにかげおくりの面白さに気付いた兄妹は、2人で様々なかげおくりをして遊びます。

 

ところが、ちいちゃんの住んでいる町にも飛行機がやってきて爆弾や焼夷弾を落としていくようになるのです。これにより、今まで空は、楽しかったところからとても怖いところへと変わっていくのでした。

 

ちいちゃんは、戦争が嫌なのか!?

ちいちゃんが、思ったことに、「戦争が嫌だ。」という考えが挙がりました。挿絵などから想像すると、ちいちゃんは、まだ3-4歳くらいの女の子です。果たして、このくらいの年齢の子供が、戦争というものを理解できているのでしょうか。それよりは、お父さんが、出征によりいなくなってしまったことやかげおくりが出来なくなってしまったこと。これらが、ちいちゃんにとって、困ったことであると推測できます。まだ、ちいちゃんにとっては、戦争が怖い体験に結びついていない。そう思われます。

 

リアルとフィクション

『ちいちゃんとかげおくり』は、物語文ですが、戦争ついて考えることができる教材です。

単に「戦争は絶対良くない」という結論ではなく、どのような時代であったのかを読み解く材料を与えることをする。

戦争はダメという考えは、勿論伝えていく必要があります。そこから、今なお世界では、戦争は続いているという事実伝える必要があると思うのです。

 

『ちいちゃんのかげおくり』の学習を通して、平和について考えられる組み立てをしていきます。

 

今日も読んでいただき、ありがとうございました。