ちいちゃんのかげおくりの授業実践、3時目。
今回も、第二場面の読み取りを共感マップを用いて読み取りを行いました。
夜の空襲
空襲を知らせるサイレンで目が覚めたちいちゃん家族。必死に逃げることになりました。火があちこちにまわり、辺りは火の海となっています。そんな中、ちいちゃんとお母さんとお兄ちゃんは、必死に逃げることへとなります。
お兄ちゃんが、転けて怪我をしてしまいます。
お母さんは、お兄ちゃんをおぶりながら、ちいちゃんの手を繋ぎます。ちいちゃんも懸命に走りますが、お母さんとはぐれてしまいました。
子供たちも、物語を読みながら緊迫した場面に引き込まれている表情をしています。
知らないおじさんの助け
家族とはぐれてしまったちいちゃん。
すると、声をかけてくれる人が現れました。
「お母ちゃんは後からくるよ。」
知らないおじさんが、ちいちゃんをおぶって一緒に逃げてくれました。ようやく橋の下まで避難することができました。しかし、まだ不安なちいちゃん。お母さんに出会えていないからです。ちいちゃんは、たくさんの人集りの中からお母さんらしい人を見つけたのです。
「お母ちゃん!」
思わず叫ぶ、ちいちゃん。それを聞いたおじさんは、安心して背中からおろしてくれました。
ところが、近づいてみると、それはお母さんではありませんでした・・・
ひとりぼっちのちいちゃん
ちいちゃんは、空襲から逃げ切ることができました。でもお母さんとお兄ちゃんとはぐれてしまい、ひとりぼっちになってしまいます。
町が燃え、家族とも離れ離れ・・・。
とうとうひとりぼっちとなってしまったちいちゃん。大勢の人の中で眠ることになりました。
良かったことはあるの?
どん底の状態であるちいちゃん。
困ったことは、たくさん出てきました。
- 町が燃えたこと
- お兄ちゃんが怪我をしたこと
- お母さんとお兄ちゃんとはぐれたこと
一方、良かったことがあるのか。尋ねました。
- 知らないおじさんが助けてくれたこと
- 逃げ切れて、命があったこと
- 途中までお母さんとお兄ちゃんと逃げられたこと
ただ単に、どん底の状態だから悲しいのではなく、そのような状況でも良かったことを見つける。これが、共感マップの良さです。リフレーミングをすることで、見える世界が変わる。
この練習をすることが、自分の人生にもきっと役立つのです。
さて、ひとりぼっちとなったちいちゃん、これからどうなっていくのか。次は、三場面です。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。