眼鏡のカガヤキ☆

眼鏡を通して見えるキラキラした日常をお伝えします。岡山で小学校の先生をしている僕が、授業実践や読んだ本・好きな音楽・子育てについてキラッと輝くことをお伝えするブログです。

共感マップの良い3つのこと

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やっぱり、物語文の授業をする時は、共感マップなんですよ。今年度も物語文の授業は、共感マップを使って進めていきます。職場でも、共感マップの良さを分かってくる仲間が徐々に増えてきました。僕としては、有難いことですし、嬉しいことです。でも、共感マップをあくまでツールの一つです。物語文の読み取りがしやすく、内容を理解するために効果的であると考えて、活用しているツールなのです。

そこで、共感マップの良さを3つお伝えします。

 

①一枚にまとまる

主人公の視点で、文章を読みます。見る・聞く・言う&行動する・思う&感じという5つの観点を文章の中から探す読み方をします。これは、どの物語教材にも共通する項目です。主人公の言動や気持ちを読み取る。ここが、曖昧だから内容が十分に理解できない。そのためのトレーニングが共感マップ作りです。主人公の言動や気持ちを文章から見つけてまとめていくのです。そして授業の中では、まずは必ず個人で作ります。そのあと、クラスの意見をまとめていく。学年が上がると、友達の意見を書き加える時は、色を変えるなどの工夫をするように伝えています。それは、自分がどのくらい読めているのかを把握するためです。それが、一枚にまとまるので、分かりやすいのです。

 

②困ったこと&良かったこと

5つの観点を探す読みを終えた後、授業のまとめに行う活動が、その場面において主人公にとって困ったこと良かったことを考えることです。物語には、起伏があります。そこには、主人公の感情が関係してくることが多いにあります。人物の気持ちは、直接表現されているものと、文脈から判断するものがあります。文脈から判断できる力を身につけていくことが、学年があがるにつれて求められてきます。

困ったことが多く描かれている場面でも、良かったことはないだろうか?

このように考えて、想像する。困ったことと良かったことを考えることは、実は自分自身の生活にも生かすことができるのです。

 

③全員参加

主人公の5つの観点を探す読み方をするので、文に書いてあることをそのまま発表できる。発表するハードルが下がります。そのため、全員参加の授業となりやすくなります。書き留める内容も短いので、発表を繋いでいく授業展開となります。教師は、ファシリテーターの役割となる授業です。もちろん、初めからそんなに上手くいくことは、難しいですし、ファシリテーションのスキルを学んで磨いていく必要はあります。それでも、通常の国語の授業よりも子供達の活発さは、格段に増すことになります。

 

物語文の授業に変化をつけてみたいという方は、一度試していただけると嬉しいです。『小学校ラクイチ授業プラン中学年』に共感マップの授業を掲載していただきました。そちらから、ワークシートもダウンロードできるようになっています。

小学校ラクイチ授業プラン 中学年

小学校ラクイチ授業プラン 中学年

 

 

今日も読んでいただき、ありがとうございます。