文章を読むのが億劫だ。
文章を書くのが苦手だな。
「文章」に対してネガティブな気持ちを持っている人は、多いです。僕もその中のひとり。
義務教育の9年間、必ずある宿題が作文。
遠足や運動会などの行事作文に始まり、夏休みの読書感想文。学校では、もちろんこれ以外にもたくさんの文章を書くことが求められます。
書いているのに、文章を書くのは苦手。
国語の授業では、読む単元には多くの時間をかけますが、書く単元は意外とさらっと進めてしまいがちです。
「とにかく書いて。」
こうなると、事実の羅列を書く。オチは、楽しかったです。楽しかった作文の大量生産を生み出してしまいます。
こうならない為に、僕が意識していることが3つあります。今年度は小学校1年生の担任をしているので、1年生にも分かる内容です。
意識すること
①読み手を決める
「誰に読んでほしい?」
楽しかった作文から脱出するために僕が子ども達に伝えていることがあります。それは、読む人を意識しようです。多くの場合は、先生が作文を読みます。お礼の手紙であれば、何を教えてくれた外部の方の場合もあります。
文章を読んだ時に、嬉しい気持ちになってもらうにはどんなことが書いてあるといいのか。
これを付箋に書き出すことから始めます。
②型で書く
「順番で書いてみよう」
はじめ・なか・おわりの3部構成を伝えて書くように指導します。文章構成である骨組みをしっかりさせる。これが大切です。
骨組みがしっかりしていると、個々の良さが際立ちます。同じ文章構成なのに、クラス30人いれば30通りのその子らしい文章ができます。
③表現することは楽しい
「気持ちが大事だよ」
書くことを苦手にするのは簡単です。ミスを指摘され続ければ、 誰だって嫌になります。1年生の場合、最初は、字の間違いはたくさんあるし、「て・に・を・は」がおかしいのは当たり前。それでも、文章からは必死に伝えたい気持ちがヒシヒシと伝わってきます。
字の間違いは、しばらくするとだんだん減ってきます。なので、そこにフォーカスするのでなく、気持ちのこもった文章が書けていることを褒める。それだけで、書くことへの抵抗はなくなります。自分の考えを表現することは、楽しい。先ずは、子どもたちがこの気持ちを持つことが大事です。
まとめ
今は、誰しもが情報を簡単に発信できる時代。
だからこそ、小学校から書く力をしっかり養うカリキュラムを考えないといけませんよね。
今日も読んでくださってありがとうございます。