眼鏡のカガヤキ☆

眼鏡を通して見えるキラキラした日常をお伝えします。岡山で小学校の先生をしている僕が、授業実践や読んだ本・好きな音楽・子育てについてキラッと輝くことをお伝えするブログです。

ちいちゃんのかげおくり⑤最後の場面と比べる

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ちいちゃんのかげおくり5場面を考える授業です。前回までに、ちいちゃんが生きた戦争の時代を読み終えました。さて、最後の場面である5場面は、戦後のお話です。

 

比べることで見えてくる

理科でも社会科でも3年生のテーマは、比較

何かと何かを比べることで、見える世界があることを体感する。やはり、国語科でもそのような体験をさせるために『ちいちゃんのかげおくり』が選定されれいるのか、そこは定かではありませんが、5場面ち1-4場面を比べてみました。

①場所

5場面では、小さな公園とされている場所。

ここは、ちいちゃんが独りでかげおくりをした場所。また、町には沢山の家が建ち並んでいますが、そこは空襲で焼かれてしまった場所なのです。

②天候

5場面では、晴れた青い空だと描写です。

一方、1-4場面で天候を表す言葉を探してみると、明るい光・風の強い日・青空という言葉が見つかりました。

③人物

5場面で登場のは、ちいちゃんと同じ歳くらいの子供たち。もちろん、1-4場面に登場するのは、ちいちゃんとお兄ちゃんです。

④何をした?

きらきら笑い声をあげて遊ぶ子供たち。4場面で、ちいちゃんも空一面の花畑できらきら笑い出して、走り出しています。

 

5場面がある意味は?

5場面に描かれている状況とちいちゃんの生きた時代を比べることで、違いがはっきりしました。一方で、青空きらきら笑うという二つの言葉がどちらの時代にも出てきました。

最後に、5場面が描かれている意味を考えました。5場面があるのとないのでは、終わり方にどんな違いを感じるのか。理由を添えて、書くように指示しました。

 

5場面があると、平和な世の中になったように思う。なぜなら、ちいちゃんがひとりでかげおくりをした場所が、公園となって小さい子供たちが遊んでいるからです。

 

このような考えに落ち着きました。

次の授業では、作者のあまんさんは、この物語を通してどんなことを伝えたかったのかを考えることを伝えて終わりました。

 

今日も読んでいただきまして、ありがとうございました。