ニーチェの『ツァラトゥストラかく語りき』を読む名著de読書会の5回目です。
前回の内容は、こちらです。
今回読んだのは、こちらの3つです。
- 戦争と戦士について
- 新しい偶像について
- 市場の蠅について
今回は、3つの中から「戦争と戦士について」の項目を紹介します。
好敵手と書いてライバル
われわれは最高の好敵手から手加減されたくない
この一文から、この章は始まります。悟空とベジータ、翼と小次郎、桜木と流川のように、ライバルから手加減をされることは嫌なものです。だからこそ、ニーチェは、好敵手をこころから愛するし、真実を語ることを許して欲しいと書いています。
兵卒でなく戦士
ニーチェは、兵卒よりも戦士が見たいそうです。
彼らが着ているものは「一律の制服」と呼ばれる。だが、そのなかに包まれている者たちまで、一律であってほしくはない。
制服を着ていても、それぞれの考えや意志を持った人物、それを戦士と読んでいるようです。考えまで統一されてしまった人は、もはやロボットです。そうなってしまわないようにというメッセージでしょうか。
人間は乗り越えられねばならぬ何かでなくてはならない
好敵手や自分と向き合いながら、そういった人間を超えていくことで、超人となっていくということだと解釈しました。
まとめ
ライバルという存在がいることは、成長において大切ですね。ライバルと対峙することで、自分とも対峙する。そこから、成長していくわけです。人は、ひとりでは成長できない。誰かの助けがあってはじめて成長していくのだなと改めて思いました。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。