眼鏡のカガヤキ☆

眼鏡を通して見えるキラキラした日常をお伝えします。岡山で小学校の先生をしている僕が、授業実践や読んだ本・好きな音楽・子育てについてキラッと輝くことをお伝えするブログです。

家庭学習のやり方を示す

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年末に友達と飲みました。

彼とは、教員になってからの友達。

今は、お互い違う職場で働いていますが、年に数回飲んで近況を伝え合う。社会人になってから出来た数少ない友達です。

 

そんな彼が、勧めてくれた本があります。折角勧めてくれたのだから、呑んでいる最中にAmazonで注文しました。2日後くらいに届いており、今日読みました。僕は、人から勧めらた本や音楽は、読んだり聴いたりするようにしています。何故なら、相手に勧めるって、結構ハードルの高いことなんです。

「嫌って言われたらどうしよう・・・。」

 

いくら親しくても、本や音楽って好みがあります。そこを意識して(もしかしたら意識していない人もいるかも知れないけれど)お勧めを伝えているのだから、手に取ってみることにしているのです。

それが、写真に挙げている本です。

 

田尻悟郎著『(英語)授業改革論』です。

田尻さんは、中学校の英語教師として、26年間勤務した後、関西大学教授を務めて今は、関西大学中等部・高等部の校長をされているようです。

 

我慢と観察

人が、この場合生徒が、知りたいと思う時は、2つだと、田尻さんは言われています。

  1. 失敗した時
  2. 分からない時

逆に、伝えた内容が、生徒に素直に入った時は、知りたい欲求が起こり、満たされた時と言っています。

ですので、教師は、「教えて欲しい」という生徒の欲求を観察して、そこまで我慢する必要があるというわけです。

 

家庭学習のやり方

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授業においては、間違うことが大切である。

間違うことで、悔しさを味わう。そして、同じミスを繰り返さないように気をつけるようになる。その為にも、授業では間違いを知る。さらに何故間違えたのか、考える時間を確保する必要があると言っています。

また、授業とは、家庭学習を体験する場であると述べています。授業で学んだ続きを家でしようと思ってもらってこそ、上達が望める。そのように田尻さんは、考えておられるようです。

 

研究協議の良し悪しとは・・・

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立場上、研究授業に呼ばれる田尻さん。

そして、授業後の研究協議で講評を求められる事が多いそうです。ただし、田尻さんは、いつも研究協議の司会をするようにしているそうです。それは、黙って待っておくのが、苦手なことに加えて、司会が一番勉強になるからという理由だからだそうです。

研究協議が実りある話し合いになるかは、司会者次第。そう考えて、活発な話し合いになるように田尻さんは、司会をされているようです。

 

まとめ

授業を「家庭学習を体験する場」と考えていることが、自分にはない視点であり、なるほどと思いました。確かに、授業で学んだことを繋げる事が大切です。学び方を学ぶのが、授業。そこを実践するのが、家庭学習。「家でもやろうかな!」と思わせる構成を組み立てることは、非常に大事です。

 

『(英語)授業改革論』という括弧は、英語の授業以外にも当てはまるから、このタイトルにしてるらしいよ。

 

友達が言っていた意味が分かりました。

これは、科目に関係なく活用できる内容が書かれた本だと思います。

 

教師の方は、読むと気づきが得られると思いますよ。

 

今日も読んでくださってありがとうございます。

 

(英語)授業改革論

(英語)授業改革論