新年度が始まって、10日が経ちました。
今日は、入学式。
生憎の雨でしたが、新入生が嬉しそうにランドセルを背負って、登校してきました。小学生になった喜びを、笑顔で表現していました。
明日から上級生と一緒に登校してきます。
学校が、活気付く。
春は、ステキな季節です。
1つじゃない
さて、入学式の午後から子どもがいないので、打ち合わせなどを立て続けに行いました。
その中で、今年度も初任者研修担当を任されました。早速、今日が第1回目の研修日でした。
僕の研修って、教えないんです。
基本は、初任者の話を聴く時間です。
質問を投げかけて、考えをきく。
それに対して、また質問する。
多くの時間をそこに費やします。
こういう経験をあまりしてきてないようです。
「どう思う?」
こう聞くと、初任の先生は、とても困ったように話してくれます。
「答のない問いをしているから、思ったことを言ってね。」
このように返事をすると、少し緊張がほぐれるのか話してくれます。ここからが、僕の腕の見せどころとなりまし。
しかし、これは学校教育の弊害ですよね。
正解を言わないといけない。
この観念。
答のない質問に対する対応力が、養われていない。教師側が、こうだから余計に白黒がつくような発問しかしない。子どもの考える力を削ぐ。悪循環が、続いています。
僕は、考えは一つじゃないし、発表した内容は、できる限り拾って繋げたいと考えています。発言の量増やして、考えの幅を広げるとおう感じです。これが、対話の醍醐味です。
学校は、答や正解、そして結論を急ぐ傾向にあります。別に白黒つけなくても、グレーのままでいいこともあるわけです。
多様性を求めるなら・・・
子どもへの多様性を求めるのであれば、教員にもそれを求めるべき。僕は、そう思います。
揃っていないと不安。みんなと一緒がいい。
この価値観から教員が脱却しないと、グローバルだとか、ダイバーシティだとか、インクルーシブといった考え方は、実現しないのではないでしょうか。
「あなたの強みは、何ですか?」
「私の強みは、○○です!」
この質問に対して、胸を張って発信できる若手を育成していきたいです。
今日も読んでくださって、ありがとうございます。