眼鏡のカガヤキ☆

眼鏡を通して見えるキラキラした日常をお伝えします。岡山で小学校の先生をしている僕が、授業実践や読んだ本・好きな音楽・子育てについてキラッと輝くことをお伝えするブログです。

【読書感想文】自分の意見で生きていこう

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夏休みに入って、読書をする時間が取れています。

授業がない期間だからこそ、インプットすることに力を注ぎ、力を蓄えています。知識や情報が入ってくることで、自分の頭の中で「これってどうなにかな?」という考えがぐるぐる巡ってきます。さて、今日はちきりんさんが書かれた『自分の意見で生きていこう』を紹介します。僕がこの本から得たことが3つあります。

 

❶意見は考えるもの

世の中の9割の人が異なる意見であっても、自分の意見はコレだと断言できるか。

ちきりんさんが、自分の意見だと定義しているのがこちらです。こうなると、「自分の意見なんてないよ」と諦めてしまう人が続出しそうです。ただ、世の中に溢れている意見の多くは、反応であると述べています。少数の意見する人への否定や質問、これは意見ではなく、反応である。意見と反応を区別するために、このような定義をされたのだと思います。世の中には、ごく少数の意見と数多くの反応で構成されている。だからこそ、自分の意見を言える人は強いのですね。ちきりんさんは言います。「自分の考えに自信が持てないのは、考え尽くしていないからだ」ここは、幼い頃からトレーニングする機会を設けていくと、自然と自分の考えを持って発信できるようになるのでしょうね。

 

❷自分で自分を理解

現代の生きづらさ問題の背景にあるのは、「学校的価値観」が影響しているとちきりんさんは考えておられます。それは、試験と同じように人生においてもあたかも正解があるかのように錯覚している人が多くいるということです。僕たちは、毎日選択の繰り返しています。今この瞬間も選択しています。日曜日の夕方前に、数あるやることの中からブログを書くという選択をしています。これは、自分でOKと思って行っていることなのでいいわけです。

何をしたいのか選択できない子供も多くいます。幼い頃から自分のことは、自分で選ぶ経験を多くさせておく必要がありますね。そうすることで、自分のことが少しずつ分かってきます。自分のことを理解し、OKを出す。これが自己肯定感です。自己肯定感さえ得られれば、他人から承認然程必要無くなります。自分を理解することや自分にOKが出せるようになるのは、簡単ではありません。それでも、意識しているかどうかだけでも違います。日々を振り返り、自分を理解していくことを続けたいです。

 

❸思考の深まり

SNSは意見表明には適していますが、議論の場としては上手く機能しないそうです。やはり、議論をするには、リアルに会って行うことがいいようです。

たしかに、授業をしていてリモートでは上手く話し合いができない経験を何度もしてきました。教室に集まって学ぶ意味は、ここにあります。大人になると、議論をする場は少ないので身近なところで話し合いができる場を拡げていく必要があるとちきりんさんは、おっしゃっています。これに適しているのが、読書会ではないでしょうか。本を通して、話をする。参加者の話も聞けるし、本の内容も理解できる一石二鳥な取り組みです。僕自身は、読書会を主催していますし、参加することもよくあります。

 

まとめ

答えのない問いについて自分の意見が言える。

これから求められる力だと、様々なところで見聞きします。それに伴い、学校教育は今変化しています。

探究学習を推進していくことに、僕は賛成です。ただし、探究学習をすることが目的ではありません。そこの舵取りを間違えないようにしないと、効果が薄いことになってしまいます。自分の意見を持つには、まずは自分で選択していく経験をしていく。我が子にもクラスの子供にも、改めてその機会を増やしていこうと思った1冊でした。

 

今日も読んでいただき、ありがとうございました。