眼鏡のカガヤキ☆

眼鏡を通して見えるキラキラした日常をお伝えします。岡山で小学校の先生をしている僕が、授業実践や読んだ本・好きな音楽・子育てについてキラッと輝くことをお伝えするブログです。

2022年夏休み初任者研修 その1-2

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何が学びに繋がるだろう

研修を組み立てる時に常に考えることです。僕が行う研修は、説明少なめです。参加者同士が話をしてもらったり、活動をしてもらったりするようにしています。それは、講義を聞くよりもやり取りをする中で得られることが多いからです。

さて、夏休みは初任者研修を7本を計画しています。

7本もするの!?

そう思われる方もいらっしゃると思います。でも、それだけ伝えて学んで欲しいことがあるのです。

今年は、国語に重心を置いて、書くこと。そして、読むこと。この2つの授業の組み立て方を実際に授業をしながら学んでもらうようにしました。日常的に、授業見学をして学ぶ機会を設けていますが、見ている時と自分が授業を受ける時では、感じ方に違いがあります。児童の視点で授業に参加することができるのは、夏休みのような長期休暇でしか体験できないものです。見学と体験では、学びが変わるのではないか。そんな仮説を頭の中に描きながら、夏休みの初任者研修を先週から開始しています。

 

感謝の手紙をお互いに

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1回目の研修では、「パッと書けてグッと伝わる文章術」というテーマのもと、エンパシーライティング・メソッドを用いた先生自身のライティングスキルを向上させる研修を行いました。先生という職業は、書くことを教えることはもちろんのこと、自分自身が文章を書くことを求められることが非常に多いのです。ゆえに、早い段階で文章を書くことへの抵抗感を無くしておくことが、非常に大切なのです。

 

文章が書けないと嘆く方の多くは、準備不足なのです。「よーい、どん!」という合図で書き始めることが、無謀だということから理解してもらいます。書く内容を集める、取材です。そして、書く順番を考える、構成です。そして、下書きをする。自分でチェックする、他人にチェックしてもらう、推敲です。最後に、仕上げる、清書です。これらを分解して、しかも視覚化できるツールが、エンパシーライティングなのです。

 

僕自身、エンパシーライティングを学び、書くことへの楽しさを覚えて、このようにブログを書けるようになりました。文章による自己表現ができるようになることで、世界が広がる、夢が叶うようになっています。まずは、今回の研修で、「文章を書くこと」への抵抗感を少しでも減らしたいという思いで、研修の1回目に設定しました。

 

手紙を書く前に、渡す相手のことをとことん考える活動を通して、これまで自分が準備をせずに文章を書くことに臨んでいたことをひしひしと感じてくれたようです。2時間弱の研修も終わり、エンパシーチャートを完成させたところで、研修は終わりました。後の清書をして相手に手紙を渡すところは、2学期開始までと決めました。実際に書き終えて、相手に手紙を渡す。相手から手紙を受け取る。ここが、この研修の最大の見せ場なのです。

 

5つのポイントを押さえることができる

書く研修は、1回完結です。

今日からは、6回連続研修です。

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物語文の授業づくり」をテーマに行っています。

これは、勤務校が10/20(木)に実施する授業実践発表会で公開する教材を用いながら、僕の授業を体験してもらいます。初任者の方へ授業に参加してもらうことで、子供視点での考えをいただける予感があるのです。しかも、授業を組み立ててながら研修及び授業を行うので、授業の組み立て方や注目するポイントを学ぶことが、出来るというお得な研修なのです。1回目は、物語の5つのポイントを把握しながら読もうです。

  • 登場人物
  • 時(時間や季節)
  • 場所
  • 出来事
  • 登場人物の気持ち

 

初回の授業で、この5つを本文から見つけるために読むことの大切さと、何がポイントなのかを伝えながら実際に授業を行いました。初任者は、実際に授業を受けると、自分も考えるから気付きが多かったようです。こちらも感覚的に行っていることを質問されると、なぜなのか考えることになるので、自分が行っていることに理由付けが出来ます。

 

どうしてこの部分は、もっと深めないんですか?

このような質問が出ました。初回の授業なので、子供の疑問はたくさん出てくれると嬉しいです。ただ、それを初回の授業で深める必要はないのです。疑問を疑問として残しておく。余白を敢えて作っておくことで、次回以降に繋がっていきます。即時解決をすることよりも疑問を熟成させる。そうすると、子供自身の中でも考えが深まる。もしかすると、自己解決して自分の考えが生まれるかもしれません。初任者とっては、そんな余裕がないかと思いますが、経験を積むことで得られる授業を楽しむコツみたいなものです。

 

さて、5つのポイントを把握したところで次回からは、場面を読みを共感マップを活用して行います。

今日も読んでいただき、ありがとうございます。