モチモチの木の授業5時間目です。
ここが、クライマックス。
研究授業でも、扱われやすい場面です。
目まぐるしい展開。
モチモチの木に灯がつく場面。
そして、じさまの腹痛。
様々な要素が、詰まった場面です。
豆太は見た!
自分には、どうせモチモチの木がキレイに光っている所なんて見れないから・・・。
諦めていた豆太は、宵の口から眠っていました。ところが、夜中になると、クマのうなり声のようなものが、聞こえるのです。
「じさまぁっ。」
豆太は、じさまに助けてもらおうと不安な気持ちでじさまを呼びます。ところが、いつもはすぐに反応してくれるじさまの声が聞こえません。周りをよく見ると、じさまが倒れてうなっていたのです。
「じさまっ!」
今度は、じさまを心配するように呼びました。
じさまは、平気だと言っているけれど、豆太から見ると、とても普通ではない。今にも死んでしまいそうな様子だったのです。
豆太は走った!
尋常じゃないじさま。
何とか助けないと。
豆太は、必死です。
表戸を体当たりで、破る。
ねまきのまま。
裸足で。
雪が降っている中を、ふもとの町まで走る。
臆病な豆太が、じさまのために医者様を呼びにいくのです。足が痛くても。
医者様に事情を説明して、再びふもとの小屋まで戻りました。その時です。
モチモチの木に灯りがついてるのです。
今日は、確かに霜月二十日のばん。
でも、灯りを見ることができるのは、たったひとりの子供です。しかも、勇気がある子供だけです。豆太は、興奮して医者様に伝えますが、それ以上にじさまの様態が心配です。
モチモチの木の灯りをよそに置いて、じさまの看病にあたりました。
力を出し切った豆太
クライマックスの場面。
じさまの容態の変化。
それを解決するために豆太の行動。
そして、念願のモチモチの木の灯り。
困ったことも良かったことも、グッと極端に振れた場面です。だからこそ、お話の面白さが増すのでは、ないでしょうか。
さぁー、次は問題が解決した後のお話です。
今日も読んで頂き、ありがとうございます。