春から先生になる若者に向けて定期的に役立つアイデアや考え方、オススメのものを紹介していきます。
今日のハルセンは、教材研究のポイントです。
縦と横の確認
まずは、1年間の流れを掴みましょう。
教科書の目次をチェックします。この学年では、どのようなことを1年通して学習するのかを捉える必要があります。どの順番で学習するのか。これは、教科書会社によって、多少の違いがあります。そのこだわりは、教科書会社のホームページなどに掲載されている場合があるので、読んでおくといいですよ。
次は、6年間の流れです。
どのように繋がって、6年間学習が進んでいくのかを捉えるわけです。この見方が必要になる教科は、算数です。例えば、分数の単元です。初めて、分数を学習するのは、2年生です。そして、3年生で、分母や分子、同分母同士の加減計算を学習して、6年生までに通分を必要とする加減計算、そして、分数の乗除計算を学習します。また、分数は、割合にも関係してきます。2年生で始まった単元が、6年まで関係していくのです。どこで、どのような力をつけておく必要があるのかを把握して、授業を組み立てる必要があるのです。
俯瞰する力
このように、縦と横を意識して教材研究をすることは、さらに大きなことへ繋がります。それは、教科同士の繋がりも意識できるようになるということです。いわゆる、カリキュラム・マネジメントです。
そこまで意識できるようなるには、少し時間がかかります。まずは、自分が力を入れたい教科で、縦と横を意識する。それは、大きな力となって、自分へ返ってくるでしょう。何の教科を軸とするのか。
考えてみましょう。今日も読んでいただき、ありがとうございました。