眼鏡のカガヤキ☆

眼鏡を通して見えるキラキラした日常をお伝えします。岡山で小学校の先生をしている僕が、授業実践や読んだ本・好きな音楽・子育てについてキラッと輝くことをお伝えするブログです。

会心の一撃

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こう呼んでいる授業があります。

僕の中で。

年間1000コマ以上授業をする中で、これは納得のいく授業というものを会心の一撃としています。

先日紹介したように、勤務校では今週から授業公開週間が始まりました。これは、全教員が順番に公開授業を行うものです。同僚や管理職はもちろん、学園内の教員及び教職を志す学生も見学できるものです。今年度は、2年生の国語『どうぶつ園のじゅうい』の授業を行いました。

授業展開はプランに沿って

僕は、10月に大きな授業公開を控えているので、今回の授業公開週間は、公開しなくても良かったのですが、機会があるので、公開することにしました。

ただ、指導案を自分で書くのは億劫だったので、相担のする授業を一緒に考えながら、指導案を作成するのは、相担。僕も同じ流れで授業を実施して、公開することにしました。一足先に、月曜日に相担が授業をしました。その時のことを綴った記事はこちらです。

 

今日は、この授業と同じ流れで実施しました。

 

子供が主体的に取り組む仕掛け

そもそも、全てを文章化して指導案へ記載することは、不可能です。ポイントとなる項目を記しながら、つなぎ目は、技量が問われる部分です。例えば、落語だって、同じ演目でも新人と真打では、明らかな違いが生まれます。これは、授業でも同じです。大まかな流れは、同じでも進め方や子供への関わりで違いは生まれてきます。授業者が違うのだから、この違いは、あって然るべきなのに、それを良しとしない。スタンダードを作りたがる教育委員会の姿勢には、かなり疑問です。子供へは、個性を出すことを訴えているのに、教員へは同一化を求めているのです。どこかずれているように思えます。

さて、子供が主体的に取り組むためには、仕掛けが必要です。書きたいとか話したいと思わせるためには、課題の設定と場づくりが、大切なのです。

 

演じる

『どうぶつ園のじゅうい』には、とある獣医さんの1日が紹介されています。いつ・どんな動物に・どんな治療をしたのかを見つけていくように読んでいきます。ただ単に、見つけるだけでは、面白くないので、見つけたことを伝える活動を取り入れてみました。それは、中継レポートです。レポーターになりきって、夕方に発生した出来事を伝える原稿を作ってもらいました。そして、発表をしたい子供には、前に出てもらって実際にレポーターのように、中継レポートをしてもらいました。単にまとめるよりにも、伝える場面を工夫して設定することで、子供たちの取り組み方が、違うことが分かりました。

 

やりとりから見つける

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最後に、子供たちは、今日学んだことを振り返りとして文章で記しました。いつも通り、フォーマットを示しました。

ぼく(わたし)は、じゅういさんのしごとを知って、・・・と思いました。何故なら・・・だからです。

空白を埋めるようにすることで、書くことが難しい子供にも取り組みやすいようにする。さらに、問いかけます。「今日のしごとを知って、どう思った?」

  • 大変
  • やさしい
  • カッコいい
  • むずかしい
  • たくましい

などの言葉が挙がりました。これは、教科書の巻末に掲載されている「言葉の宝箱」というページから拾ってきているものもあります。語彙を増やすためには、こう言ったページを活用するのも効果的でしょうし、教室掲示などで子供たちへ与えておいてもいいでしょう。感情が決まれば、理由は本文の中にあるので、それを書き抜けばいいのです。気持ちを考えるハードルを下げる。これも、技のひとつです。

 

授業を終えて

授業をしながら、次の展開をその場の流れで考えながら組み立てていくという緊張感が楽しかったです。子供たちが、参加してくれるおかげで面白いなと思える授業を創り上げることができました。

 

今日も読んでいただき、ありがとうございます。