言葉は、変化するのです。
そして、言葉をつくっていくのは、若い世代です。
近年、多用されるようになった「ヤバイ」によって、多くの言葉が無くなってしまったと言われています。嬉しいことも悲しいことも、ヤバイという言葉で表現できてしまう。これまであった言葉が、集約されてしまったわけです。言葉界の生存競争で負けてしまったわけですよね。もちろん、時代と共に消滅していく言葉はあります。しかし、ヤバイという言葉は、見境なしに言葉を飲み込んでいき、日本語を使う人間から語彙を奪っている化物のような存在ではないでしょうか。ヤバイは、現代の魔法言葉と言える存在です。
さて、関西には昔から様々な意味を包括する魔法の言葉が存在します。しかも、ヤバイという3文字よりも短い2文字です。それは、これです。
どや?
この2文字には、様々な言葉が含まれています。昔、やしきたかじんがテレビ番組で語っていました。
関西人の挨拶は、「どや?」から始まる。
この2文字には、多くの意味が含まれている。
例えば、数年ぶりに出会った友人に対しての「どや?」であれば、ここ最近会っていなかったけど、元気にしていたか?俺は元気にしていたけど、会ってなかったから気になっていたんよ。俺は、元気にしていたけど、あなたは、どうですか?というようなこと。関西人は、「どや?」という2文字を使って、疎遠だった相手との距離を一気に縮めて友好を育むことができる。
2文字で、相手の近況を引き出すことができるなんて、驚きですよね。自分が話すことも大切ですが、相手から引き出すことが長けている人は、相手が話をしてくれるから、気持ちが楽になりますね。
言葉は、コミュニケーションにおける武器です。
どんな言葉を選択して、相手に届けるのかによって、相手の反応は大きく変わってしまいます。
言葉を選択するのですから、失敗した言葉もあると思うのです。いわゆる、失言です。できることは、次に同じようなことをしないために、練習することです。
さて、最近どうですか?
こう聞かれた時に、あなたはどう答えますか?
ここから会話の糸口を掴む。
明日も僕は、子供たちに問いかけます。
今日は、どう?
今日も読んでいただき、ありがとうございます。