読解力の低下。
PISAの結果を受けて、様々な所で日本の読解力の低下に対して不安な声が上がっています。
先日読んだ『AI vs 教科書が読めない子どもたち』の中でも、教科書に記述されている内容を正しく理解している子どもは、6割から7割程度であると書いてありました。
文章の中から、情報を見つけて正しく読み取る力が大切である。その傾向が強くなるなかで、新学習指導要領において、高校では、文学を学ぶ時間が大幅に減少することが危惧されています。
以下の言葉は、石田衣良さんの言葉です。
「小説には、ビジネス書がうたっているような即効性はありません。ただ、長い間読み続けると、人生のほんとうに困ったときに役立ちます。たとえば病気の家族がいるのに遠方に赴任となった。単身赴任すべきか? それとも会社を辞めるべきか? その答えはビジネス書にはありません。しかし小説にはそのような問題に対して、悩み苦しみ葛藤している姿が描かれています。それに対して自分はどう考えるのか。それを繰り返すことで、いざというときに自分が優先したいものや選びたいものが分かります」
小説を読むことから生き方を学ぶのです。
生き方を学ぶ時間を個人の読書に委ねる。
ますます読書をすることの大切さを子供たちに伝えていく時期になっています。
国語に限らず、学ぶことは、決してテストで高い点数を取るためではない。より良い人間関係を創り上げるためです。学びなくして、成長なしですね。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。