魔法の行事作文ワークシートの続きです。
これは、下書き段階です。
体験したことを整理すること、体験を通して自分の感情の変化を表現すること、そして次に繋げることができるのが、魔法の行事作文ワークシートの良さです。
これをもとにして、言葉を磨きます。
言葉を工夫しよう
下書きから清書へ移る前に、どんな指導を入れるか。ここで指導がないと、下書きの意味は薄れてしまいます。
この授業で、僕が指導したことは、言葉を工夫しようです。至ってシンプルなことですが、内容はそうでもないんですよ。
「工夫って何するの?」
めあてを示して、めあての内容を子供に問うのです。特に、よく使う言葉に関しては、その授業での定義を確認します。普段何気なく使っている言葉こそ、共通認識を持った方が良いのです。自分の普通と、他人の普通は違うのです。
さて、この授業における工夫とは、いつも使わないことをするということになりました。
制限があるから思考する
工夫を促すために、ルールを決めました。
今回は、4つです。
- 「〜と思いました。」を使わずに気持ちを表現する。
- 間接表現を使う
- 火の様子を音を使って表す
「〜と思いました。」を使わない。これだけでも子供にとっては、厳しいルールです。気持ちを表現するのに、「楽しいと思いました。」とか「またやりたいと思いました。」などが使えないのです。だから、考えないといけない。
楽しい気持ちを別の表現で表す。比喩や例えを使うようになります。これは、間接表現も同じです。七輪で焼いたお餅を食べて、美味しかった。単に美味しいで味を表現するのではなく、焼けたお餅の様子を描いたり、口にした時の食感などで美味しさを表現する。
このように、制限を設けることで自分の内にある言葉を総動員して表現することになります。
これが、表現を高める、語彙を増やそうという気持ちにさせるのです。
子供たちには、お餅の美味しさを「食レポ風に書いて。」と言いました。彼らには、こういう表現の方が伝わりやすい。
お箸でお餅を掴むと、ビョーンと伸びた。
口に入れると、お餅の甘さに包まれた。
このような表現が、小学3年生でするのです。
いつも使わないことをさせると、意識するので言葉の感覚が鋭くなるのです。
まとめ
その他にも、火の様子を擬音語を使うこと、
題名を工夫するなどの制限を設けました。
制限という名の枠を設ける。
「枠があるからこそ、越えてみたい!」というチャレンジ精神をくすぐるような手立てが、必要なんです。
今日も読んでくださってありがとうございました。
単に書き続けていたって、伝える対象がいない人では、これらの活動は、効果的でない。
まずは、読み手を意識して書く。これが、はっきりするとグッと文章は、引き締まります。
そして、制限。今ある言葉をかき集めることで、確実に語彙力がアップしています。国語も英語も同じです。