「つまらない感じの授業になってしまった。」
若手が、授業をした振り返りに書いていた一文です。この文に、ドキッとしました。
授業レポートを読んだ僕が、思ったことは、これです。
「彼女は、授業センスがある。」
つまらない授業をする先生が、授業センスがある。これだけだと、意味が分かりませんよね。
今日は、授業センスについて掘り下げます。
授業はセンスなのか問題
以前、このような記事を書きました。
授業は、センスではなく、技術なのだ。
技術なのだから磨けば、上手くなる。
大事なことは、自分が楽しいと思える授業を展開すること。2年半前に書いた記事です。この考えは、今も変わりません。しかし、授業力を向上するには、センスも必要である。この所思うようになったことです。
それは、改善していけるセンスです。完璧と思える授業なんて、そうそうできません。僕は、会心の一撃のような授業なんて、年に1回できるかどうかです。
残りの授業は、「こうしていれば・・・」と思うものばかりです。この感覚が、誰に授業を見てもらった時に一致する。それは、自分の授業を俯瞰して見ることができると言えるのです。
年齢が上がるにつれて、アドバイスを貰える機会も減ります。そうすると、若い時に、自分の授業を客観的に分析できる力を養う必要が生まれてきます。これは、自分の授業を録画すれば、すぐに分析できます。
自己分析と他己分析が、近づける人。
これが、センスがある人。
僕は、そのように見ています。
センスがあるから課題が山積
実は、先週の授業でも彼女自身が上手くいかなかった点を振り返りに記載していました。それを読んだ僕は、彼女にアドバイスをしました。
今週の授業では、そのアドバイスを生かして見事に改善していました。しかし、また課題が見つかりました。そうなんです。
センスがある人は、常に課題が山積なのです。
それでも、一つひとつクリアしていく。だから成長していくんです。
自分が成長させてもらっている
若手にアドバイスをする。
若手の授業力が向上していく。
実は、僕自身も指導力や授業力が上がってるのです。誰かに伝えることは、自分にもプラスになっています。本当に、この1年は大人に教えるスキルが、ぐっと伸びました。
若手の指導は、やりたいことでしたが、力を伸ばす方法を増やさないと、若手への指導も散々なものになっていました。
「できること」を増やすには、「やるべきこと」をやる、地道な積み重ねが大事
山田ズーニー『大人の小論文教室。』のあとで
試行錯誤しながら、若手の指導にあたってきた1年、できることが増えたなと実感しています。
今の楽しみは、若手が、行事でメインで指導できるようになってきたことです。自分よりも若い世代が、イキイキと働ける職場をつくっていきたいです。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。