ありの行列の授業の2時間目です。
1段落を読み解きました。
問いが成立する訳は?
前回の授業で、「はじめ・なか・おわり」に分けました。この1段落は、はじめの部分です。
説明文において、はじめの部分には、問いがある。文章を理解するうえで、問いが何か。そして、その答えは何なのか。そして、筆者の考えは、どうなのか。これを捉えられるかどうかが、文章を読み取れているのかという判断になります。所謂、テスト形式では、この辺りが問われてきますよね。
『ありの行列』では、はじめの部分は、1段落だけです。ここに、問いがある。しかも、4文です。問いを見つけるのは、簡単です。
何故、ありの行列はできるの?
これです。題名になっているくらいですから、容易に見つかります。例えば、こう問いかけるとしましょう。
この文章の問いは、何かな?
多くの児童が手を上げて、答えるでしょう。
でも、本当に大事なのは、その一つ前の文だと思うのです。何が書かれているかというと、
ありは、物がよく見えない。
これなんです!
この1文があるからこそ、行列ができるわけが謎めくのです。ここが、教科書に長い間掲載されている理由だと思います。4文だけど、問いを投げかける絶妙な文章構成。ここに尽きる。
文字数との勝負、小学生という読み手をいしきした構成。プロの書き手が、仕上げた文章の完成度を4文で感じることができるよね。
子供たちに、そう言ってこの授業は、終えました。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。