眼鏡のカガヤキ☆

眼鏡を通して見えるキラキラした日常をお伝えします。岡山で小学校の先生をしている僕が、授業実践や読んだ本・好きな音楽・子育てについてキラッと輝くことをお伝えするブログです。

すがたをかえる大豆授業実践2021年前半


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同じ学年を続けて受け持つということは、連続して同じ教材の授業ができることです。「また、同じ授業をするのかぁ。」という気持ちは、何年経っても湧いてくることはありません。同じ教材でも、子供が違うから新しい気持ちになりますし、1年の間に自分が学んだことを活かすことができるので、毎年ちょっとずつ改良できているように思えます。

さて、どんなところが改良できたのかを2021年度の『すがたをかえる大豆』の授業実践で示していきます。

 

①目的を持って読む

初めて、教材に出会う時。1時目の授業は、いつも大事にしています。初めて読んだ文章に対して、興味を抱かせるような活動を仕組む必要があります。この教材は、大豆を美味しく食べるための工夫が、紹介されています。ですので、初めに確認させることは、いくつ工夫が紹介されているかということです。教師の範読を聞きながら、工夫を見つけていく。その数を確認する。工夫の数が、異なる場合が多いのです。意見が同じであろうが、違っていようが、どんな工夫があったのかを発表させて、紹介されている工夫を確認するのです。この時、誰が読み取れていて、誰が読み取れていないのかを把握する材料も得ることができますよう

 

②文章構成を理解する

文章は、型に沿って書かれている。特に、説明文は読み手に伝えるために、しっかりとした型の上に書かれている文章です。「はじめ・なか・おわり」というオーソドックスな型に段落を分類する。この文章の場合、「はじめ」の部分のおわりと、「おわり」の部分の始まりを見つけられるかどうかが、ポイントです。どの段落で分かれるということに加えて、どうしてそう思うのかまでを発言させる。考えと合わせて、根拠や理由を述べさせることが、大事です。クラスで意見を交わしながら、はじめ・なか・おわりに分けることができました。

 

③映像の力を借りる

「なか」の部分では、大豆が美味しく変身していく方法を紹介しています。大豆を炒ったり、菌の力を借りたり、収穫時期を早めたりしていること。そして、どんな食べ物に変身しているのかを確認していきました。今年は、変身の過程を映像を使いながら、確認しました。具体的には、YouTubeを使い、作り方動画を視聴しました。様々な動画を見た中でも、豆腐の作り方には非常に興味を示していました。

文章だけでは、イメージできないことも映像によって助けられることがあります。きっかけは、映像でそこから本などに入っていくのも大事です。興味の持ち方は、人それぞれです。様々な方法を活用しながら、大豆がいろんなすがたに変わっていることを捉えさせるのです。

 

まとめ

なかの部分の具体例を読み取り、おわりの部分で、筆者の考えや感想を読み取る。シンプルな文章だけど、型を意識して読み込み、今度は自分が食べ物のひみつを書いていく。同じように書くことができるのか。簡単そうに見えて、難しい。難しいからこそ、準備をしてきたものを上手く活用して書き上げていく。そこには、必ず成長が生まれるのです。

読む、理解する、書くというサイクルをもっと上手く回せるように、これからも精進していきます。

 

今日も読んでいただき、ありがとうございます。