毎年8月15日前後になると、終戦に関する報道がされます。今年は、東京都が緊急事態宣言中のため、参列者は過去最小の200名だったということも大きく報道されていました。
終戦から76年という年月が経ちました。
僕の子供たち、そして僕たち世代にとっても第二次世界大戦は、教科書で知ったことであったり、映画や小説で見てきたものなのです。
祖母や祖父は、戦争を経験していた世代なので、何度か話を聞いた記憶がありますが、あまり多くを語ることもなく、「あの時は大変だった」ということを教えてもらった位でした。
第二次世界大戦は、シロクロの映像や写真でしか見ることがなかったので、どこか遠い出来事でした。
ですので、この本に掲載されている写真を見て、とても大きな衝撃を受けました。
当時の写真をAIを使い、カラー化した写真。
たしかに、この時代に生きた人は、このように見えていたわけです。シロクロの世界じゃない。一気に自分と戦争の距離が近くなったように思えました。
特に、この本では、戦前・戦中の家族の様子や子供たちの様子も数多く紹介されています。きっと、祖父母は、このような景色を見て生きていたのだろうなと思いました。写真を見ながら、このような日常を奪ってしまう戦争は、本当に良くないことだ。
この気持ちが強くなりました。
著者である庭田杏珠さんと渡邉英徳さんは、記憶の解凍プロジェクトというものに取り組まれているそうです。
カラー化された写真を見て、気になって方は、是非本を手に取ってみてください。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。