冬休みに、学びましょう。
職場の社会科を教えている先生に声をかけて、一緒に勉強する校外学習を企画しました。
初日である12月26日は、岡山市を巡りました。
広島へ行かなくてもいい
まず訪れたのは、岡山シティーミュージアムです。岡山駅から直結しているため、利便性ではピカイチです。
現在企画展として、「吉備の大古墳展」が行われています。その前に、常設展示されている「空襲展示室」を見学しました。
1945年6月29日に、岡山市はB29による爆撃を受けました。僕は、岡山が空襲を受けたことは、知っていましたが、詳細まで知らなかったので、この展示室で岡山空襲について、学ぶことができました。戦時中の生活やどのような焼夷弾が投下され、どのような被害を受けたのか。詳細に、パネルでの説明がなされていました。資料によると、今のクレドビル辺りに、投下され、市内の約63%が焼けてしまったようです。
「どこに投下すれば、一番効果的なのか」
当時のアメリカ軍は、事前の航空写真から計算していたようです。ここからも、圧倒的なテクノロジーの差が分かります。
原子爆弾が投下された広島へ行くことも大切ですが、自分たちの住んでいる岡山でも空襲があり、命を落とした人々がいることやその当時、どのような生活を送っていたのかを学ぶことが出来る展示室でした。計画して、どうにか見学させたいところです。
貴重な映像の宝庫
お昼ご飯を食べた後、岡山県立博物館へ向かう途中に見つけたのが、RSK社屋にある「岡山映像ライブラリーセンター」です。
RSKが保存している岡山に関する映像を見ることができたり、昔の撮影機材に触れることができる場所です。
中学年の社会科では、地域教材を扱います。一番苦労するのが、資料集めです。副読本だけでは物足りず、Webで検索しますが、求めているものが見つからないことはよくあります。
ここには、驚くべき資料が数多くあること、それを解説してくださるスタッフの方もいらっしゃいました。昭和30-40年代の岡山の暮らしを記録した映像は、もちろん、進駐軍が撮影したカラー映像も公開されており、びっくりしました。
このような貴重な映像と、詳細な説明。
わざわざ資料室まで招き入れていただき、貴重な資料を見せていただきました。社会科好きには、至極の時間でした。
3学期に子供たちを連れて見学することも了承していただきました。
1日目のまとめ
元々は、シティーミュージアムを訪れて、県立格物館、岡山城の見学を予定していました。
空襲展示室、岡山映像ライブラリーセンターの見学だけで、驚くべき情報と、スタッフの方との繋がりを持つことができました。しかも、見学料は、どちらも無料。
岡山で知らないことが多過ぎたことに反省しつつ、岡山空襲を通して太平洋戦争中の国民の生活を詳しく学ぶことができました。また、映像により、戦後の生活を詳しく理解することができました。地域の資料から学び始める。まずは、足下から学ばないとです。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。