何故か図書館で、手に取って借りた1冊。
読みながら、無意識に手に取った理由が分かったような気がしました。
『めんどくさい本屋』というタイトルです。
著者は、双子のライオン堂という本屋を営む竹田信弥さんです。双子のライオン堂という本屋は、こんなところのようです。
この本を読んで、双子のライオン堂の存在を知りました。今の時代に、本屋を始めるなんて勇気がいるだろうし、強い思いがあってこそ、本屋を始めたのだろうと思い、読みました。ここからは、僕がこの本から得た事を3つ紹介していきます。
①自宅の本棚と本屋の違い
著者である竹田さんは、100年先まで紙の本を残したいという思いで本屋さんをされているそうです。竹田さんは、こう書かれています。
自分の家の棚と、本屋の違いは、未知の存在に出会えること
だから、本屋へ行けば買う買わない関係なくとりあえず店内を一周するそうです。これは、本好きあるあるですよね。僕も、大型書店行きたくなる症候群が定期的に襲ってきます。買わなくてもウロウロする。そうすると、新しい本に出会える。同じ本でも書店の陳列の仕方で読みたい気持ちになる。きっと、竹田さんはご自身の本屋さんで、そのようなことをされているのだろうと思いました。
②AMラジオのつながり
双子のライオン堂を支えていらっしゃるメンバーの方々は、TBSラジオの番組「文化系トークラジオLife」のリスナーというつながりがあるそうです。深夜ラジオ番組のしかもAMというところが、連帯感が強いつながりがあるように思いました。AMラジオのノリで作られている本屋さん。足を運んだことは、ありませんが、妙に親近感を覚えました。個人の感想ですが、AMラジオ好き悪い人はいません。
③本の深さ
双子のライオン堂では、定期的に読書会が行われているそうです。本屋さんが実施する読書会。参加してみたいなぁ。僕自身、読書会を主催したり参加したりしていますが、本を通して語る話は、「自分」が出てくるのです。体験した人にしか分からないことかもしれませんが、「読書」という活動を「複数」でするって本当に面白いんですよね。
本の内容理解も深まりますし、参加者同士の理解も深まります。本の深さを感じられるのです。
ここは、本を読んでいる人しか分からないところでしょうが、大人にとって簡単な学びは、読書です。
僕は、読書会を「知的な遊び」と称しています。
しかも安価な遊び。2,000円くらいの書籍代で大人同士で対話ができるわけですから。
まとめ
世の中から本屋さんが減っている現在。
さらに、電子書籍が台頭する現在。
僕は、今もずっと紙の本が好きです。
時代に抗うような本屋さん。
ただ単に、本を売る。
本屋さんの役割が変わってきている。
読書の場を生み出す。
対話の場を生み出す。
AIにはできないお薦めの本を伝える。
大型店じゃなくても、できることはたくさんある。
そんな可能性を教えてくれた双子のライオン堂。
読書には、まだまだ可能性があると感じさせてくれた1冊でした。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。