3月になると思い出す話があります。
僕は、小学校6年生担任を多くさせてもらっています。僕が関わった子供たちは、中学受験を経験している子供が殆どです。
試験に合格した子供と保護者は、決まってこうのようなことを言ってくれました。
「先生方の指導のおかげで、合格することができました。ありがとうございます。」
若かりし時の僕は、その言葉を喜んで受け取り、自分は凄いと勘違いしていました。俺が、教えて合格させたくらいの勢いです・・・。
ある時、僕の先輩が学年集会で子供たちに話をしました。試験が始まる前なので、2学期末でした。
これからは、入試が始まり、君たちは、合否を貰います。先生たちは、全員第一志望に合格して欲しいと願っています。ただ、現実には、それは難しい。残念ながら、不合格する人もいます。その時は、自分のせいではありません。その学校と縁がなかったということです。先生たちのせいにしてもらっても構いません。また、合格した人は、決して先生のお陰ではありません。自分の頑張りや努力が実を結んだのです。
この言葉聞いて、自分が恥ずかしくなりました。俺が頑張ったから、この子は合格したんだ。そんな慢心な心を持っている自分に。
合格をしたのは、紛れもないその子の取り組みです。頑張った自分を認めることを伝えないといけない!
そんなことを歌った曲があります。
先週、車を運転していたらラジオから流れてきたので、嬉しくなってずっと聴いています。
the pillows/Funny Bunny
キミの夢が叶うのは
誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を選んで走ってきた
自分の努力を認めてくれる素敵な曲です。
僕が節目ごとに聴きたくなる1曲です。
我が子、クラスの子供たち、後輩を認められる人でありたいと思います。
今日も読んでいただきありがとうございます。