チーム創りは、奥が深い。
奥が深いから、難しい。
難しいからこそ、やり甲斐のある事です。
学級経営や若手指導など、「チーム創り」を考える機会が、僕の中で増えてきました。そこで出会ったのが、この本です。
『Good Team 成果を出し続けるチームの創り方』
齋藤秀樹さんの書かれた書籍です。僕が、この本から学んだことを3つ紹介します。
①Beの大切さ
この本では、チームにおける成果の公式をこのように定義しています。
チーム成果=Be×Do
Beとは「在り方」、Doとは「やり方」を示しています。往々にして、多くのチームは、どうやって進める。どんな方法がいい。というような方法論を話し合うことから始めてしまう傾向にあるそうです。それよりも、まずはこのチームをどうしたいか。何を目標にしていくのか。という在り方をもっと話し合うことが必要だということです。ガソリンのように推進力となるのがBeだそうです。
次から次へとやってくる仕事に対して、やり方だけを話し合う傾向になってしまっているなぁと感じました。もちろん、年度初めには、今年度の学年としての目標やどんな学年でありたいのかなどを話し合います。でも、定期的にそのような話をしていないなぁ。これは、クラスにおいても同じです。目標や在り方は、定期的に何度も確認したり修正することで、達成されていくのだと思います。
「そんなことは、分かり合っている」という思い込みが、一番の敵ですよね。大事なことだからこそ、何回も確認し合って、話し合う。これを実践していきます。
②育成指導
チームが形成されていく段階を4つに分けて紹介されています。
- 形成期-土台作り-
- 混乱期-互いの特性を知る-
- 標準期-役割と決まりごとが明確-
- 達成期-能力の発揮と達成-
これって、そのまま学級経営と同じ考え方ですね。
この流れにに当てはめる考えると、形成期・混乱期が1学期、11月くらいには、標準期を越えていき、達成期に入っていく。僕のイメージは、このような感じです。
このようにチームを育てていくために、大切なのが、リーダーの役割です。学級でいうと、担任ですね。初めは、教えることが中心となってきます。でもずっとそのままの状態だとチームは、成長して行きません。この本では、混乱期から標準期に必要なことにコーチングだそうです。ずっと教えるのではなく、自分の頭で考え、自分で決めることを促すようにしていくことで、混乱期から標準期へ移り変わっていくと言うのです。
僕自身も子供たちには、かなり質問します。質問をすることで、自分で考える。そして、どうしていきたいのかを決めさせるようにしています。最後の最後まで、こちらの考えは伝えない。学校の先生は、教えることが好きな人が多いので、コーチングのスキルは学んだ方がいいですよね。
③ファシリテーション
さらに、標準期から達成期へ移っていく段階では、ファシリテーションが必要となるそうです。ファシリテーションとは、組織などのグループが円滑に活動できるように、中立な立場で、支援していくスキルのことを言います。
リーダには過度な牽引力はいらない。リーダーは、黒子に徹する。
どうしても、リーダーは組織やグループを自分の力で、どうにかしたいという征服欲で自分を満たしてしまいがちなのですが、そうすることは、何もいいことがないと本では書かれています。我を出すのではなく、周りのメンバーを上手く活かすように支援することが本当に大事なんだなぁと思いました。分かっていることなのですが、難しいですよね。
まとめ
Beを大切にすること、育成に力を注ぐこと、そしてコーチングやファシリテーション
といった育成するにあたって必要なスキルを学ぶことの大切さを僕は、この本から学びました。学級経営にも活用できる要素がたくさんあったので、特に若手の先生は読んで見られたらいいと思います。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。