1日目の岡山市を巡るツアーが、自分が考えていた以上に濃い内容となりました。まだ読まれていない方は、こちらから読んでください。
さて、12月27日(水)の2日目は、備前市です。備前焼について学ぶために、伊部へ行って来ました。岡山駅から、赤穂線で約30分で伊部駅に到着です。駅舎の中に、観光案内所や備前焼産業会館が併設されています。備前焼のみならず、今は来年度から大谷翔平選手と共に、ドジャースでプレイする山本由伸選手を大々的にPRしていました。山本由伸選手は、備前市出身なのです。
作ってみないと分からない
3学期に、社会科の授業で備前焼について学習をします。その教材研究のために、今回備前市を訪れることにしました。単に町を散策しても面白くないと思い、自分も備前焼を作ってみることにしました。
こちらで、陶芸体験をしました。教えてくださった方は、最も簡単に形をつくっていましたが、実際に土を手に取り、ろくろを回しながら、コップの形を成形していくことの難しさを痛感しました。どうしても、力が入ってしまい、厚さを一定に保つことが出来ない。自分の手で、土の感触を感じながら、様々な視点で形を捉えていく活動は、とても感性が研ぎ澄まされました。土と向き合った1時間は、貴重な時間となりました。
街に溢れる備前焼
午後からは、伊部の街を散策しました。
文化財として残っている古い窯。町には、至る所に、備前焼のギャラリーがあります。そして、煙突や燃料となる薪がどこにでもありました。備前焼を中心とした町です。山を登って行くと、天津神社がありました。ここにある七福神や狛犬なども全て備前焼で造られたものでした。近所にある小学校でも、卒業記念作品を備前焼で制作している。伊部に住んでいる人と備前焼は、密接な関係にあることが、非常によく分かりました。小学生から毎年備前焼を作成しているようで、とても貴重な経験を伊部の小学生はしているのだなと思いました。
また、伊部駅前にはこのような場所もありました。「再生備前」という取り組みが近年されているようです。これに関しては、もう少し調べてみます。
この街並みを後世へ
煙突が立ち並ぶ風景。
ギャラリーが混在する街。
1000年以上続いている備前焼をこれからも守り、作り続けていくためには、どのようなことが必要なのだろうか。伝統的工芸品としての備前焼というところは守りつつも、身近に感じてもらい備前焼を使ってもらえるようにする。器や食器は、飾るよりも使うことで価値があるものです。この辺りのことを授業で子供達に問いかけたいと思います。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。