眼鏡のカガヤキ☆

眼鏡を通して見えるキラキラした日常をお伝えします。岡山で小学校の先生をしている僕が、授業実践や読んだ本・好きな音楽・子育てについてキラッと輝くことをお伝えするブログです。

【読書感想文】集まる場所が必要だ

f:id:meganenokagayaki:20220222190545j:image

集まる。

今までできていたことが、規制されている。

僕達は、大勢で集まることが出来なくなりました。

大勢どころか、4人以上で会食することも憚られるようになりました。集まる場は、オンライン上へと代わっています。

『集まる場所が必要だ』は、2018年に出版された本です。2021年12月に翻訳されて、日本で発売されました。社会的インフラを題材とした1冊です。集まることが難しい時代だからこそ、集まる場所について考えたいと思い、読んでみました。この本から学んだ3つの事を紹介します。

 

 

①人々の宮殿

f:id:meganenokagayaki:20220222193039j:image

皆さんは、図書館を利用していますか。

僕は、頻繁に利用しています。我が家は、全員図書館大好きです。No library,No life.

地域によって違いはあるでしょうが、僕の住んでいる岡山市の図書館は、貸出冊数に制限がありません。2週間の貸出期間の間に、幾ら借りてもいいのです。岡山県立図書館も全国で有数の貸出冊数を誇る図書館として有名です。本を読む我が家にとっては、非常に有難いインフラです。

 

本の中で紹介されているのは、ニューヨークの図書館です。様々な人種、様々な年代が集う場として図書館が紹介されています。恐らく、想像している以上に、様々人がやってくるのがニューヨークの図書館でしょう。でも、図書館で警察官を見かけることは滅多にないそうです。「図書館は、利用者がお互いに目を配りあう場所」と著書は述べています。

もちろん揉め事がゼロではありませんが、「この図書館から追い出されるには、相当なことをする必要がある」と図書館の館長は語っています。

図書館という存在は、自分の知的好奇心に対して、無料かつオープンに資料にアクセスすることが認められているものです。ここでは、図書館を宮殿と称しています。

 

図書館では、書籍のみならず、音楽資料や映像資料にもアクセスすることができます。また、検索して、データベースから資料を探すこともできますし、ネットで予約できるサービスもあります。

 

当たり前の図書館サービスを有り難いと再確認すると共に、集まる場としての図書館の活用方法を考えていくのも面白いと思います。

 

ミネルバ大学

f:id:meganenokagayaki:20220222200533j:image

アメリカのミネルバ大学をご存知でしょうか。

ミネルバ大学は、2014年に開設された大学です。

何と、授業は全てオンラインなのです。しかも特定のキャンパスを持たずに、世界各都市のホテルなどに移り住みながら、学ぶ大学です。授業は、ゼミ方式で行われ、学生はホテルなどで共同生活を送っています。キャンパスがないのは、通信制の学校と同じですが、ミネルバ大学の特徴は、世界の主要都市の巨大なリソースをインフラとして利用することです。その一つが、街の図書館の利用です。わざわざ大学自前の図書館ではなく、既に存在している素晴らしい街の図書館の利用頻度を上げることに力を注いでいるのです。図書館は、もっとも学習意欲を刺激する公共施設と述べています。

オンライン学習が話題となっています。学びの場は、オンラインでも生活の場はリアルに繋がっていりミネルバ大学。人間関係の構築と学習する場、両輪を養うのが、教育期間である学校の役割だなと思います。ミネルバ大学のスタイルが、日本の教育の在り方に影響を与えることは、間違いないと思います。

 

集合知を総動員

f:id:meganenokagayaki:20220222201943j:image

災害などの危機的状況により、コミュニティの信頼がいっそう強まります。諸外国の場合は、宗教団体のコミュニティが重大な役割を果たします。日本の場合は、地域がその役割を担います。いわゆる、共助の考え方です。日常では、希薄といわれる関係も緊急を要する災害などでは助け合い、改めてその必要性を感じるというわけです。トップダウンの考え方よりも、地元の知識や知恵を尊重することや集合知を総動員することを大切にする。自分が所属しているコミュニティをより良くしていこうという気持ちが大切です。

 

④まとめ

ZoomやGoogle meetのようなサービスを使い、何処にいても集まって話すことができるようになった利点はあります。一方で、対面での会話が出来ないので、従来のような意思疎通がはかれない悩みもあると思います。オンラインでの会話は、今までの人間関係が有れば、成り立つところがあるでしょうが、初対面では難しいところが多々あります。

 

社会的インフラを構築していくうえで、集まる場所は必要であり、もっと関心を持って関わっていきたいとこの本を読んで感じました。まず、僕ができることは、図書館をもっと利用して図書館のイベントへ参加していくことかなと思いました。

 

今日も読んでいただき、ありがとうございました。