夏休みも残すところ、僅かとなりました。
正しく、松任谷由実の「Hello,my friend 」が聴きたくなる季節です。残り僅かな夏休みは、2学期の準備と研修に費やしています。
どこまでも限りなく
僕たち、先生の主たる仕事は、授業を行うことです。ここに時間を費やしたいのですが、日常的には難しいのが現状です。この現状に問題があります。
主たるものに、時間をかけることが出来ない。本末転倒です。如何に効率よく授業準備をするかというような書籍や動画などが、乱立しています。これは、間違っています。僕たちは、授業を創るクリエーターなのです。本来、時短という要素を組み込むこと自体が、大きな間違いのです。面白い授業を創り出すという事に没頭できる環境を僕たち先生に生み出せるようなシステムをつくっていく必要があると思っています。そのためには、僕たちが本気で面白い授業を作っていく集団になろうとする姿を示し続けないといけません。ろくに準備もせずに、指導書をなぞっているような授業ではいけないのです。
しかし、こだわり続けると際限のないのが、授業準備です。その沼にハマることもあまり良くないです。
敢えて残す
特に若手うちは、授業をするのに不安だから細かいところまで準備をする傾向にあります。学校現場では、指導案というものがあり、子供たちに話す内容を事前に用意されている方もいらっしゃいます。PowerPointのスピーカーノートのようなものと理解していただけたらと思います。所謂、台本です。
僕自身は、若手に台本を作ることを禁じています。何故なら、授業はシナリオ通りには進まないから。
お芝居のように、先生が言ったことに対して、予定通りの返答が返ってくることは、殆どありません。授業は、即興劇に近いものです。アドリブに対して、どう切り返すのかが、求められるのです。勿論、全く考えずに授業をするのではなく、あり程度の流れとゴールをイメージしておけばいいのです。後は、目の前の子供たちの発言から組み立てていく。敢えて、余白を作る。
そこから生まれてくる授業がきっとあるのです。準備は、8割程度。残りは、その場で子供たちと創っていけばいいのです。
まとめ
完璧な準備、完璧な授業なんて存在しません。
側から見ると、素晴らしい授業と思えるものも授業者からすると、改善の余地ありと思っていることは、多々あります。ライブを楽しむという気持ち、準備は十分やってきたと思えるマインド。今のスタイルから一歩踏み出す勇気を持てるかどうかで、見える景色が変わってくるのだろうと思います。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。