今年度から勤務校で、校務システムを使った勤怠管理が始まりました。昨今の教員の過剰勤務が問題となっているためでしょう。
出勤時刻と退勤時刻を入力するような形です。その際、話題にあがったのが、休憩時間です。
労働基準法第34条で、労働時間が6時間を超え、8時間以下の場合は少なくとも45分。8時間を超える場合は、少なくとも1時間の休憩を与えなければならない、と定めています。
休憩時間って何でしょう。小学校で勤務しており、担任を持っている場合は、否が応でも給食指導があります。これを拒否することは、難しいので実質休憩を取ることは不可能です。
また、放課後に関しても就業時間と子供が下校する時刻がほぼ同じなので、必然的に次の日の準備は、勤務時間を超えてきます。
さらに、働いてらっしゃる保護者の方が多い近年では、もし電話連絡をしようとすると、17時以降となるわけです。保護者の方も働いているので、コミニュケーションを取る場合は、こちらの勤務の外側となりますよね。
それじゃあー、定刻に帰宅すれば、解決か。
そうなると、持ち帰り仕事が出てきます。
そもそも、授業準備は仕事なの。
線引きが難しいのが、先生の仕事です。
例えば、ミュージシャンがお風呂に入っている時に、ふと思いついた言葉やメロディ。
僕たち教員にだってあります。これは、仕事しているの?授業に活用する考えは、勤務時間内のものに限るの?
授業というコンテンツを作り、それを45分で体現する仕事をしている私たち先生は、時間で区切ることができないクリエイティブな仕事をしているのです。そこを分かって欲しい。
だから、時間で区切られるだけでクオリティの高い授業を生み出せるわけないですよね。しかも、授業のクオリティを上げるための校内研修は、勤務時間内に設定されている。ほぼ全員参加という形で。
もちろん、労働時間を把握して働きやすい環境を整えていくことが、管理職の務めであることは、重々承知しています。
それ故に、もっと踏み込んだカイカクをして欲しい。勤務校は、私立だから。公立のように、足並みを揃える必要がないので。
一番ので目的は、「子供の成長を促す、大人の意識も変える」ことです。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。