職場では、初任者研修を担当しています。
日常的に、若手の先生と接して話を聞いたり、時にはアドバイスをしたりすることを5年程行っています。様々な若手と接する中で、この人は将来成長するなと感じる人がいます。今回は、そこを詳しく紹介したいと思います。
大前提
いわゆるZ世代についての僕のイメージです。
- 基本的に何でも卒なくできる
- 真面目で言われたことはできる
- 優しく、叱ったり、怒ったりするのが苦手
何かと敵対するのではなく、仲間を見つけていく。
ポケモン世代です。自分の足りない部分は、周りが補ってくれる考えです。
僕は、40代なので、ドラゴンボール世代です。
- 敵を倒すために、自分を高める
- 例え、非効率でも練習や修行は、大事
- 怒りを原動力にすることを理解できる
敵がいる。それを倒すために、経験値を積む。
根性だったり、理不尽だったりすることも将来的には意味があると考えて、取り組むことができる。そして、敵だった人も、仲間になることもある。だから、人間関係を大切にした方が良いと思っている世代です。
僕たちより上の世代は、ウルトラマンや仮面ライダーの世代です。
- 悪と戦うことで、正義を貫く
- 根性などの精神的な要素が大切
- 勧善懲悪のストーリー
分かりやすい敵を退治することで、自分たちの平和が保たれます。頑張ることが、美徳とされて時間をかけると解決できると考えがち。敵を作ることで、自分たちの行っていることを正当化する傾向にあります。
世代によって、これだけ違いがあるのです。だから、今の若手の中で、成長するなと感じることができる人物は、この枠からはみ出していることになるわけです。
成長するZ世代の教員
- 拘りが強く、効率が悪い
- 向上心が強い
- 食らいついてくる
- 心配される
この3つがある若手は、成長すると思っています。
社会科なら、社会科拘り熱心に準備をする。ただし、時間をかけている割には、効果を発揮できていない。それでも、いい授業をしたいという気持ちが強く、勉強している。先輩と同じことが、自分も出来ると思っており、挑戦していく。そんな姿を先輩から心配される。ここが大切で、心配されてコミュニケーションが生まれ、より良くなっていくのです。卒なくこなす人は、声をかけられることが、少ないので、伸び代は少ないのです。今も昔も、手がかかる、目を向けられる人ほど構ってもらい、成長するのでしょう。
だからこそ、無難よりは、難があるくらいがいいのです。話題に上がったり、手がかかるくらいが丁度いいのです。自己を高めるのは、自己です。ただ、周りの人からサポートがあることで、レベルアップの幅は大きく違います。人は、人から学ぶことでしか、成長しないのです。一番に学びは、本ではなく、経験です。さぁー、うちの若手には、たくさんの失敗を経験させています。もっといっぱい転けてください。転けた人にしか、怪我をした時の痛みは分からないのだから。痛みに共感できる若手を育て、いつの日か、その痛みを経験へと変換できることを伝えられる人材になって欲しいものです。