みんなと一緒にしないといけない
集団生活である学校という場所において、揃えることは非常に大切なことです。それぞれが、自分の好きなことを行うと、収拾がつかない状態となるからです。この自分の好きなことという言葉が難しい。一方、様々な場面で自分の考えを発表することが求められます。ここでは、
「みんなと一緒」ということを発言するのではなく、多様な考えを出すことが是とされます。時に揃えよ、時に多様な意見を。
難しすぎる問いかけです。
こんなことを問い続けると、空気を読む子どもとなるのか、何も言わずに周りに合わせたようになる子どもとなるかのどちらかでしょう。
そのようなことを気にせずに、自分の考えを発することができる子どもは、確かに自分の考えを発信できる尖った人材です。
自分の考えを発信できる土台。
それは、自分が認められる場でしょう。
「これを言ったら、訝しがられるかも。」
「こう言ったほうがいいかも。」
クラスであれば、自分という存在に対して承認が得られる環境であるかどうかが大きいのです。これは、学年が低いほど担任の場作りが大きな影響を及ぼします。話を拾ってくれる担任という存在があれば、活発な意見が出て来ます。もちろん全てが認められるわけではありませんが、出来る限り認める。難しい場合は、どこがいけないのか理由を添えるそうすることで、発言の質が上がります。
さて、学校の先生になりたいと思う人は、どちらかと言うと周りに合わせてきた人です。そんな人が、先生となった時に意見を主張する子どもの対応ができるでしょうか。こう言ったことは、教職課程では、なかなか教えてくれません。先生になった人は、学校という組織に適応してきた人が多いのです。言うことを聞いてきた人です。しかし、目の前の子ども達は、全てがそうではありません。だから、対応に苦労する。最悪の場合、心や身体を病んでしまう。そして辞めてしまうのです。
圧倒的に子ども達と向き合う時間が少ない。
ゆっくり話す時間。
授業を考える時間。
自分と向き合う時間。
同僚と語らう時間。
どこから手をつけたらいいのだろう。
少なくとも、勤務時間内に授業について考える時間は確保して欲しいです。
今年もあと2ヶ月を切りました。
もっと楽しく仕事をしたい。
今日も読んでいただき、
ありがとうございます。